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2022/07/21

【アイうたBD発売アドカレ】タターン! AIやロボットが登場するマンガを紹介します♪ その1 #アイの歌声を聴かせて

左から『スズログ ‐Suzuro's logfile‐』『宙に参る』『ぼくらのよあけ』

 『アイの歌声を聴かせて』Blu-ray&DVD発売アドベントカレンダーの20日目です。アイうたのシオンがAIロボットであることにちなみ、ここでは「AIやロボットが登場するマンガ」をテーマに書き綴ります。自宅の本棚にあるマンガからいくつか見繕ったうちの今回は第1弾として『スズログ ‐Suzuro's logfile‐』『宙に参る』『ぼくらのよあけ』の3作品を紹介します。
 その前に宣伝です。アドカレ8日目にアヤの誕生日を祝してアヤとマユミのSSを書いているのでよろしくね♪ また、これまでに作ったアイうた関連記事のインデックスはこちら

『スズログ ‐Suzuro's logfile‐』全3巻(FLIPFLOPs/アスキー・メディアワークス)

『スズログ ‐Suzuro's logfile‐』

 『スズログ ‐Suzuro's logfile‐』は、小惑星の衝突により地球から脱出した人々がコロニーや月で生き延びている22世紀を舞台に、地球のネットワークに残された技術や情報資産をサルベージする「ダイバー」の少女・鈴絽(スズロ)の活躍を描いたマンガです。

『スズログ ‐Suzuro's logfile‐』

 本作の2巻にはVRテーマパークの管理用AIとして生み出されたにもかかわらず、大災害により施設ごとうち捨てられた過去を持つAIの物語が収められています。そのAIは「自力で自己以上の知性を開発出来る可能性を持つA級AI」で「人間が時間をかけて教育をする」とされており、今の技術から見ると特異点を超えた存在と言えるでしょう。そのAIはプログラムだけの存在でありシオンのように機体を持っていませんが、ネットにダイブしたアバターの鈴絽と遊んだりするなど物理的な体がなくても特に不都合はないようです。現実でもいつかAIとVR空間で交流を持つような日が来るかもしれません。
 本作は鈴絽が身の回りの事件や陰謀渦巻く裏社会の抗争を解決する物語としての面白さだけでなく、地球が大災害に見舞われながらも地球外で文明を維持・発展させる人々の有り様への興味深さがあります。近未来SF好きは一読の価値ありです。あと、鈴絽のおばあちゃんは義体化して若い頃の姿をしているという設定もあり、そういう意味でもお得な(?)作品となっています。

『宙に参る』既刊2巻、以下続巻(肋骨凹介/リイド社)

『宙に参る』

 誰もが宇宙船で地球外に出かけられるようになった時代、凄腕の技術者であるソラが亡くなった夫の遺骨を地球へ届けるため、息子の宙二郎とともに住んでいたコロニーから宇宙へ旅に出る物語がこの『宙に参る』です。コロニーと地球を繋いでリモートで葬儀をする場面から物語が始まるあたりに、まず作者の力量を感じ、今後の展開に対するワクワク感が高まります。

『宙に参る』

 本作では宙二郎は「リンジン」と呼ばれる回路が搭載されたロボットとして描かれています。形も人型ではなく、一抱えほどの箱に細長い手足が付いているだけの簡素な形状です。宙二郎はロボットですが、作中では一貫してソラの息子として扱われています。彼がどのような経緯でソラの息子になったのかは2巻の時点ではあまり明確にされていませんが、ソラと宙二郎が旅を続ける中で少しずつ秘密が明かされていくところも本作の魅力の1つです。
 もう1つ本作で言及しておきたいのが、AIロボットの死をテーマにした話があることです。アイうたでは姿形を変えながらも成長を続けたAIがいて、ともすれば無限の命を持っているかのように錯覚してしまいますが、AIに寿命という概念を持たせ、その死を描いたことは非常に意義深いものだと思います。詳細はここでは触れませんので、気になった方は是非本作を読んでみてください。

『ぼくらのよあけ』全2巻(今井哲也/講談社)

『ぼくらのよあけ』

 『ぼくらのよあけ』は団地に住む少年・ゆうまが宇宙の彼方からやってきた宇宙船を再び宇宙に帰そうとする物語です。作中の時間は西暦2038年7月であり、アイうたと同様に現実と地続きになっていて、手を伸ばせば届きそうな近未来が舞台になっているところが本作の特徴の1つです。

『ぼくらのよあけ』

 本作にはナナコというお手伝いロボットが登場します。ナナコの機体は頭部と2本の腕で構成されていて、常時宙に浮いています。主にゆうまの生活を支援するためにゆうまの家庭に迎え入れられましたが、家族の中ではゆうまの妹分という位置づけになっていて、それがゆうまに葛藤を抱かせているという背景があります。ナナコはゆうまからぞんざいな扱いを受けながらも健気にゆうまの世話を焼き続けますが、やがてゆうまと宇宙を繋げる壮大な計画の鍵となっていきます。ゆうまとナナコがどのような物語を紡ぐのかは是非ご自分の目で確かめてみてください。
 『ぼくらのよあけ』は今から11年前の2011年に描かれたマンガですが、今年の10月に劇場アニメとして公開されることが発表されました。先頃披露された劇場版キービジュアルではナナコの姿にマンガとの差異が見られましたが、それが映画の物語にどのような効果をもたらすのか、今から楽しみで仕方がありません。マンガを先に読んでから映画を観るか、映画を先に観てからマンガを読むか。いずれにしても本作を楽しめることは間違いなしですので、まだ本作を読んだことがない方はどちらが先でもいいので是非本作に触れてみてください。

 ということで、今回は人型ロボットでないAIが登場するという共通点があるマンガを3作紹介しました。次回は人型ロボットが登場するマンガを紹介したいと思います。それではみなさま、よいアイうたライフを♪

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