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2016/10/27

『アイドルマスターシンデレラガールズ 4thLIVE』SSA公演でアニメから入ったPチャンである自分は個人曲のトップバッターがライブに初出演の五十嵐響子でトリが新曲を引っ提げた島村卯月だったことに新たなヒカリを見たというメモ。

風雲課金城

 結論から言うと、『アイドルマスターシンデレラガールズ 4thLIVE TriCastle Story』SSA公演を2日間に渡って見たとき、個人曲のトップバッターがデレマスのライブに初出演の五十嵐響子でトリが新曲を引っ提げた島村卯月だったことにアニメから入ったPチャン(*1, 2)である自分は新たなヒカリを見た。自分が4thLIVEに関して言いたいことはこの一言に尽きるのだけど、以降ではこのことを少しだけ補足したいと思う。(文中敬称略)

さいたまスーパーアリーナ

 その日、さいたまスーパーアリーナ(SSA)は歌声とダンス、コールとペンライトの光、そして歓声と熱気で満たされた。1日目はライブビューイングで、2日目は現地で、Pチャンの1人として参加した『アイドルマスターシンデレラガールズ 4thLIVE TriCastle Story』SSA公演。それはアニメでデレマスを知った自分にとって、アニメで描かれたシンデレラたちの物語を反芻し、あるかもしれない劇場版やデレステ、原作であるモバマス、公式による各種コミカライズ、二次創作など、数多の並行世界で生きる彼女たちを改めて知る旅に出るための餞だった。

 実際、4thLIVEがアニメの物語に区切りを付けるためのものであることは容易に想像ができた。
 4thLIVEのSSA公演2日目は「346 Castle」というテーマが設けられ、アニメで中心的な役割を果たした「シンデレラプロジェクト」メンバー役の14人全員(大橋彩香、福原綾香、原紗友里、青木瑠璃子、五十嵐裕美、上坂すみれ、内田真礼、大坪由佳、大空直美、黒沢ともよ、洲崎綾、高森奈津美、松嵜麗、山本希望)と、彼女らと関わりの深かった北条加蓮、神谷奈緒、安部菜々、木村夏樹、城ヶ崎美嘉役の5人(渕上舞、松井恵理子、三宅麻理恵、安野希世乃、佳村はるか)、そしてプロデューサー役の武内駿輔が出演するという構成になっていた。それはアニメで初めてデレマスに触れた者から見ると、作中で描かれたライブと同じ名を冠した昨年11月の3rdLIVE(*3)よりも、より強くアニメの物語を想起させた。
 逆に、SSA公演1日目は「Brand new Castle」と銘打ち、総体としてのデレマスのとりわけ最近の展開を色濃くすることで、デレマスがアニメにだけ立脚したコンテンツではないことをアピールしていた。

 また、ライブのMCでもキャストたちが(正確なニュアンスは覚えていないけれど)4thLIVEのことを昨年11月に行われた3rdLIVEの「忘れ物を取りに行く」や「アンサー」と表現していた。アニメでプロデューサーを演じた武内はSSA公演2日目の後半を4thLIVEの副題である「TriCashle Story」を超えた4つ目の城「Future Castle」と宣言することで、明確にデレマスの未来を謳っていた。ライブへの出演が難しいと伝え聞いていた輿水幸子役の竹達彩奈と市原仁奈役の久野美咲が1日目(*4)にサプライズで現れ(*5)、アニメでも先輩アイドルとして活躍した高垣楓役の早見沙織と川島瑞樹役の東山奈央が同じく2日目(*6)にサプライズで登場した(*7)のも、デレマスが未来へ向かって進むために必要な施策だったのだと今では思う。

 けれども、なによりもデレマスの未来――アニメ2期のOP『Shine!!』の一節を借りれば「新たなヒカリ」――を見たと思ったのは、前述のとおりSSA公演の個人曲トップを五十嵐響子役である種﨑敦美が務め、トリを島村卯月役の大橋彩香が果たしたことだった。

 五十嵐響子と島村卯月は小日向美穂と3人で「ピンクチェックスクール」というユニットを組んでいる。と、いう設定はアニメを見るようになった後、ネットで調べて得た知識として知ってはいた。アニメが放映されていた当時、響子はまだ声が付けられていなかったし、当然個人曲も存在しなかった。響子に個人曲が作られること、いわゆる響子のデビューが明らかになったのはアニメが終わった後の3rdLIVE内であり、響子の声を担当する声優が発表されたのはそれからまた少し経ってからだった。そのため、アニメでの(動く)響子はTV版での最終回となる25話で卯月、美穂とともにピンクチェックスクールの一員として並んでいる姿が描かれただけだった。
 その響子が、響子役の種﨑が、SSA公演の1日目で全体曲、ユニット曲に続く個人曲の最初の1人目として舞台に立った。デレステの[あったかハート]五十嵐響子をモチーフにした衣装を身に纏い、デレマスとしては初めてのライブでフライ返しを片手に『恋のHamburg♪』を歌い上げた。アニメを見ていた頃は想像だにできなかった光景がそこにはあった。

 そして響子から始まった個人曲のリレーは2日目の最後を飾った卯月へと受け継がれた。卯月役の大橋は卯月の2曲目の個人曲となる『はにかみdays』を歌い、『S(mile)ING!』の卯月ともアニメ22話の卯月とも3rdLIVEの卯月とも違う卯月を披露した。アニメで描かれた卯月のように成長した大橋の姿が、卯月とともに数々の物語を紡いできた大橋の姿がそこにはあった。

 アニメから入ったPチャンである自分はアニメで卯月から響子へ渡されたバトンがSSA公演で再び響子から卯月へ渡されたことがなによりも尊いと思ったし、最も輝くヒカリを見出した。奇しくも9月末にはデレステでピンクチェックスクールが主役となるイベントが開催された。また、自分は見られなかったが9月に行われた4thLIVEの神戸公演では、両日ともに個人曲の1番手を大橋が務め、2番手を美穂役の津田美波が務めたという。モバマス稼働当初からその原型が存在するピンクチェックスクール。SSA公演の種﨑/響子と大橋/卯月の2人に――神戸も含めれば津田/美穂の3人に、ピンクチェックスクールという古くて新しいユニットで繋がる絆を確かに見た。
 もし仮に4thLIVEがアニメの物語に完全なる終止符を打つためのものだったとしてもきっと自分は悲観しないだろう。アニメがなくても響子の物語も卯月の物語も、美穂の物語もピンクチェックスクールの物語も、そして他のシンデレラガールズの物語も、世界のどこかにいる数多のPチャンの手によって作られてゆくことがわかったからだ。新たなヒカリに会いに行こう!

 とか言いつつ、やっぱりアニメのデレマスが好きなのでできれば劇場版は作って欲しい。「シンデレラガールズ劇場」アニメ化も楽しみだけれど、「シンデレラガールズ」劇場アニメ化も是非是非よろしくおにゃーしゃー☆

みくりーなおかれん

注記

  1. EDのとある1場面を確認するためだけに4話を見たところ何となく見続けるようになり、11話のみくりーな回で頭まですっぽりはまって抜けられなくなってしまったのじゃ。今思うとあれこそがまさに沼というやつじゃった……。
  2. 主担当はみくにゃん。某『ザ・フライ』をリスペクトした猫娘のマンガに少なくない影響を受けていること、みくがアニメで見せたアイドルにかける人一倍強い情熱と猫突猛進な行動力、仲間に対する想いと優しさ、時には自分よりも他人を優先できる強さに惹かれたこと、百合キャラであることなどから、デレステでは自然とみく担当になっていた。特に11話でみくと李衣菜がみくの寮で歌詞を作っているとき、寝落ちしたりーなにみくが毛布を掛けてあげるシーンなんて何この天使もしかして大天使じゃないかな?? と思ったものです(語彙力)。比較的最近デレステに実装されたアイドルでは大原みちると浅利七海がお気に入りれす。フゴフゴ。
  3. 人生初ライブ。ライブ自体に圧倒されたのはもちろんのこと、休憩時間に『みんなのきもち』がBGMとして流れ始めた瞬間、周囲のPチャンたちが一斉にわんわんぴょんぴょんとコールし始めたことが非常に印象的だった。
  4. 1日目の個人的なMVPはなっぴー。だって薫ちゃんが舞台にいたんだよ!
  5. 最初のサプライズカワイイボクでPチャンたちの度肝を抜き、『Tulip』と『純情Midnight伝説』をオリジナルメンバーから1人欠いたユニットで歌って油断させたところへ『ハイファイ☆デイズ』で久野美咲をサプライズ召喚するのはとても上手いと思った。そりゃあ会場内が動物園にもなるね。みんなのきもちになるですよー。
  6. 2日目の個人的なMVPはなつ姉。『ニャンと☆スペクタクル』の早口言葉2セットをあの大舞台でやり切る胆力は見事というほかはない。あと、3rdLIVEでは見られなかったラブランコの『Memories』とかTriad Primusの『Trancing Pulse』とか、もうね、素晴らしいとしか言えない。他も全部よかったし、1日目も全部よかった。早くもう一度見たいから早くBDくださいお願いしまむら。
  7. 1日目のサプライズ状況から2日目のサプライズ出演者をある程度予想していたとは言え、楓さんに扮した早見沙織を実際に目の当たりにしたときはアニメ15話の最前列メガネくんの気持ちになるですよーだった。その上、わかるわさんこと東山奈央まで登場してまさかのオリジナルメンバーで『Nocturne』を見られる日が来るとは。これだからアイドルのプロデュースはやめらんない!

【出典】
・主催・企画:バンダイナムコエンターテインメント 『THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 4thLIVE TriCastle Story』
 さいたまスーパーアリーナ公演
 2016年10月15日(土):DAY1 Brand new Castle
 2016年10月16日(日):DAY2 346 Castle
公式サイト

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