仕方ないしーなメモ

　みくと李衣菜がお互いを理解するために346プロの女子寮にあるみくの部屋で合宿を行って以降、李衣菜が頻繁にみくのところへ泊まるようになる。みくにとって李衣菜がいつも側にいることは嬉しい反面、自分だけの時間が持てなくなることを意味するわけで。

　そんなある夜、風呂上がりで濡れた髪のままうとうとし出した李衣菜の髪を乾かしていると、みくと同じシャンプーを使っているはずの李衣菜の髪がいい匂いを漂わせていることにみくは気づく。李衣菜の匂いにすっかり触発されたみくは李衣菜がみくのベッドで寝入ってしまうと堪らずひとりコトに至るが、思わず上げた声で李衣菜を起こしてしまい――。

　って、にょわー！　キてる！　これキてるよ！　ロックだよ！　これこそまさにロックだよ！　なにしろみくにゃんがネコキャラなのにネコなんだよ！？？（動転）　みくにゃんの声が大きいから口で塞ぐとかりーなちゃんどこかのスパイなの！！？？？　これがロックと言わずに何と言おう！（ロックって言葉が言い訳に聞こえてきたにゃ）
　この本についてはあえて多くを語るまい。みくりーな尊い教の信者は読むしかないよ？　迷わず読めよ、読めばわかるさ。読めば新たな気持ちで「みくりーな尊い」と言えるようになること請け合いです。はあ……みくりーな尊い……（恍惚とした表情で）。

　最後にひとつだけ付け加えておくと、この本の素晴らしいところは表紙のみくと李衣菜が見つめ合っているところですね。女の子がふたり描かれている表紙の本が百合かどうかを見分ける方法は「女の子がお互いに見つめ合っていれば百合」らしいので。他の誰も入る余地のないみくと李衣菜が作る世界。まったく素晴らしいな！！！（表紙のみくりーなの胸合わせに隙間がないことを確認しながら）。

【出典】
・涼瀬（さんずいP）　『オーバー・ザ・リスク』　玲瓏、2015/6/14発行　※R-18
・【SC15夏新刊】オーバー・ザ・リスク（みくりーな）→本文サンプル
・玲瓏→サークルのサイト