仕方ないしーなメモ

　みくりーなに至る経緯についてはこちらに書いたので割愛。今だから言うけれど、最初は杏ときらりが最も尊いと思っていた。だってきらりはいつ見ても杏を持っているし、杏はきらりに抱えられてまんざらではなさそうだし。だから杏ときらりが別々のユニットでデビューしたときはスタッフは何もわかっていない！　と憤慨したものだった。自分なんてアニメから入ったにわかのクセにね。ところがぎっちょんちょん。杏ときらりは別々のユニットになっても機会を見つけては一緒にいるし。みくりーなは同棲しているし。ごめんなさい。何もわかっていないなんていってごめんなさい。スタッフはちゃんとわかっていた。何もわかっていないのは自分だった。5話でPの意図がわからずカフェに立てこもったみくにゃんぐらいわかっていなかった。スタッフの仕事はすばらしかった。スパシーバ！　ありがとう、そしてありがとう！

　さて、『あっちとこっち』は前半に杏ときらり、後半にみくと李衣菜の2編の短編マンガを収めた同人誌だ。最初から仲よさそうにしていたあんきらに対してみくりーなはまさに伏兵だったけれど、その両方のマンガを読めるというのだからそのお得感ったらぱないものがある。

　前半のあんきら話はレッスンを抜け出してきた杏がにょわーと鳴くソファ（バレバレ）に座るところから始まる。きらりがなぜそんな罠を仕掛けていたか、杏がなぜされるがままになっているかがこのマンガの見どころだろう。ゆーても、杏はいつもきらりにされるがままになっていた気もするけれど。何はともあれ、杏はきらりの懐に収まっている姿がしっくりくるよね！

　後半のみくりーな話はみくと李衣菜が凛と未央の前でいつものように犬も喰わない痴話喧嘩をするところから始まる。飽きずに喧嘩する2人を凛はほとほと呆れ果てたように見ていたが、2人がケンカップルであることを知っている未央は2人を囃し立ててヒートアップさせる。まったくちゃんみおはいい仕事しやがるぜ。そうしてみくにゃんは本音を引き出され、だがそれを聞いたりーなは……って、もう！　もう！　なんだよこれ！　なんだよこれ！　ぐおおおおお素晴らしすぎるううううう！　素晴らしすぎて言語化不可能にゃあああああ！　もうだめ。身が保たないので責任取ってみくりーなは早く結婚してください。

　そんな感じで『あっちとこっち』はあっち（あんきら）とこっち（みくりーな）のイチャイチャっぷりをこれでもかと見せつける1冊となっている。そう言えば作者は艦これ二次創作で『鈴熊Trick』3部作を描かれていたので、次はみくりーなTrickも是非……！

【出典】
・いちみ　『あっちとこっち』　まぜもの、2015/4/19発行
・【歌姫庭園7】あっちとこっち→本文サンプル
・まぜもの→作者のサイト

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