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2015/02/28

自作パソコンの楽しさと面倒臭さを教えたり思い出させたりしてくれる『わがままDIY』の新刊が3年2ヶ月ぶりに登場! ざら『わがままDIY』第2巻

『わがままDIY』第2巻

 自作パソコン(自作PC)の楽しさと面倒臭さを教えたり思い出させたりしてくれる『わがままDIY』、その第1巻の発売は2011年12月末のことだった。それから3年が経ち、自作PCを取り巻く環境も秋葉原も変わったような気もするし変わっていないような気もする2015年2月末、待ちわびていた第2巻が遂に登場した。

『わがままDIY』2巻p.22 各話冒頭のキャラ紹介も楽しみの1つ。

 ただPCを自作するだけでなく魔改造からシステム運用に改善提案まで幅広いスキルをお持ちの妖怪・ざしきわらし、通称「わらしさま」。わらしさまの飼い主というかパトロンというかツッコミ役であり「独身で若いわりに所帯じみてケチ臭い平凡なOL」の面藤志乃。その2人と会社の同僚やネトゲ仲間の大学生たち、妖怪仲間たちとの交流を自作PCを絡めながら本作では描いている。その自作PCネタは非常に濃く、数々の時事ネタも含めてこれでもかと詰め込んだ様子は、元々大判の雑誌に掲載されたものをA5判の単行本に収めたこともあって公式からも虫眼鏡が必要と言われたほどだった。
 その続きとなる2巻ではこれまでの持ち味はそのままに、XPサポート終了からデジタルネイティブ、デマッターにバカッター、脳波で動くネコミミに3Dプリンタ、ろくろ回しにキャラ弁まで、ここ3年の話題を取り上げている。それらのネタを自作PCに絡めつつマンガへと昇華する作者の手腕はさすがというほかはなく、また基本的にギャグなのに時折ほっこりさせたりしんみりさせたりする話があるのはもうずるいと言うしかない。特に第75回の添い寝PCは最後の一手がアナログなところが卑怯だと思う。なにこれすごい。

 『わがままDIY』を熟読しても得られるのは妙な知識ばかりで正統派(?)の自作PCには正直なところあまり詳しくなれる気がしない(本誌の専門記事を読めばいいじゃない、ということかも)。けれども、自作PCの楽しさと同居人が自作PCにはまったときの面倒臭さについては本作は十分すぎるほど教えてくれる。そういう意味で本作は自作PCを組んだことのある人だけでなく、まだ組んだことのない人にこそ読んで欲しいと思う。そして一緒にAMDな自作PCを組みましょう!

【出典】
・ざら 『わがままDIY』第2巻、インプレス、2015/3/1発行→紙版を買うと電子版(PDF)を無料DLできるという謎特典付き
ライトでディープなPC自作漫画「わがままDIY」待望の2巻が2月27日発売! - Impress Watch→『わがままDIY』特設ページ
コランダム→作者のサイト


 ところで、自分が初めて自作PCを組んだのは1997年7月のことだった。関東近郊に住んでいた当時、自作PCのパーツを買うと言えば秋葉原へ行くこととほぼ同義だった。1台まるっと組むとなったら前日までに雑誌やネット、パソコン通信で下調べしておく。買い出し当日は秋葉原に着いたらパーツショップを片っ端から回って価格と在庫を確認し、昼ご飯(だいたいキ○チンジ○ー)とおやつ休憩(だいたいミ○ド)を挟んだ2巡目で目星を付けておいたパーツを買い集める。そうしてパーツ一式と時にはケースを両手に提げて帰り、秋葉原の翌日は1日かけてPCの組み立てとOSやアプリのインストールをしたものだった。
 ところが、一昨年2013年7月にWindows 8への移行のために今使っているPCを組んだときは、秋葉原へは行ったもののパーツショップ巡りには数時間しかかからず、買ったものもストレージ(SSDとHDD)とグラボだけだった。秋葉原で買ったパーツ以外はツクモと密林のネット通販で揃えたが、秋葉原がネット通販に遜色のない安さだったり(最低金額というわけではなく、この値段ならここで買ってもいいと思える金額)、秋葉原へ来れば何でも揃っているというのがもう過去のことだというのはそのときようやく実感したように思う。別に昔はよかったと言うつもりはないけれど、怪しげなパーツショップがビラを配っていたあの光景が今はもう見られず、1日かけても回りきれないほどあったパーツショップが今は数えるほどしかないと思うと寂しさを禁じ得ない。

1)1997年7月に初めて組んだ自作PCの主なスペック
 ある日突然PCを自作しようと思い立って組んだもの。知る人ぞ知るPDドライブ(※)を搭載していることが特徴だった。
 ※PDはCDと同サイズで書き込みもできる優れもの。恥ずかしがり屋なのでカートリッジに入っていた。PDドライブはCD-ROMも読めるできる子だったが、世間ではMOや後に普及したCD-Rに押されてまったく流行らなかった。

CPUAMD K6 200MHz その後ずっとAMDを使い続けることになるとは思いもしませんでした。
マザーボードASUS TX97-X 当時は「エーサス」と発音していた。
メモリSDRAM 64MB(32MB×2) メモリと言えば神和電機で買った思い出。今振り返ると初自作でCPU、マザー、メモリを別々のところで買ったのはちょっと無謀だったと思う。
HDDQUANTUM 4.3GB 今はなきQUANTUMブランド。
光学ドライブNEC PD-1 ODX656 これでHDDのデータをちまちまバックアップしていた。
グラフィックボードMatrox Mystique Milleniumは高くて買えなかった(爆)
OSMicrosoft Windows 95 ちょくちょく落ちるのでしばらくしてWindows NT4.0 Workstationにした(ぉ

2)2013年7月に組んだ現行PCの主なスペック
 これといった特徴がないことが特徴で、用途は書き物とネットサーフィン(死語)とBDの視聴ぐらい。ゲームもやらずオーバークロックもしていないのに何で自作しているの? とか言われたらぐうの音も出ない。

CPUAMD FX-8350 4GHz 最初の200MHzから比べると隔世の感がある。持ち腐れパーツの1つ。
マザーボードGigabyte GA-990FXA-UD3 マザーはASUSかGigabyteを選ぶことが多い。
メモリDDR3 16GB(8GB×2) 最初の64MBから比べると(ry。常時半分以上空いている。
SSDCFD 256GB 初めて使ったSSD。Cドライブ用。
HDDSeagate 3TB データ用。未だに1TBぐらいしか使っていない。
光学ドライブPIONEER BD-RW 唯一前世代PCから流用したもの。ときどきアニメのBDがINする以外は仕事がない。
グラフィックボードMSI N660GTX Twin Frozr III OC 秋葉原某店の週末特価か何かで買った。持ち腐れパーツの1つ。
OSMicrosoft Windows 8 特価のときに買っておいたDSP版。今は8.1になっている。スタートボタンがないなんて! と当初は思ったが、よく使うアイコンはデスクトップに並べているためどうでもよかった。

3)CPU遍歴
 ずっとAMDです。本当にありがとうございました。

K6 200MHz 1997年7月~ 初めての自作PCで使用したCPU。
K6-2 300MHz 1999年1月~ Super Socket 7に突入。
K6-2 350MHz 1999年7月~ CPUのみ交換。
K6-2 450MHz 1999年10月~ CPUとマザーのみ交換。
K6-2 500MHz 2000年2月~ 全面刷新(したけど、まだSocket 7でNT4)。
Duron 650MHz 2000年9月~ 全面刷新。Windows 2000になり、ようやくUSBとAGPが使えるようになった。
Duron 800MHz 2001年8月~ CPUのみ交換。このときHDDは40GBだった。
Athlon XP 1800+ (1.53GHz) 2002年7月~ HDDがぶっ飛んだのを機に全面刷新。
Athlon 64 3200+ (2.4GHz) 2006年6月~ Windows XPにするついでに全面刷新。
Phenom II X3 705e (2.5GHz) 2009年7月~ マザーの電源周りがぶっ飛んだのを機に全面刷新。
FX-8350 4GHz 2013年7月~ Windows 8にするついでに全面刷新した現行PC。こうしてみると3~4年のサイクルで刷新しているので、次回は2016年か17年の夏と思われる。

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