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2015/01/04

とろけるように甘い極上の鈴熊が今ここに。 めきめき王国『やさしい地球の廻し方』(艦隊これくしょん~艦これ~二次創作)

『やさしい地球の廻し方』

 鈴熊という言葉をご存じだろうか。艦これというゲームに登場する重巡艦娘の鈴谷と熊野のことで、イマドキ女子高生っぽい外見で言動の鈴谷と深窓のお嬢様っぽい外見で言動の熊野という一見ちぐはぐながら戦艦だった頃の史実やイラストレーターが同じで制服デザインが似ていることから、名コンビあるいは百合ップルとして絶大な人気を誇る(※)2人である。※個人の予想です。

 本作『やさしい地球の廻し方』は百合ップルとしての鈴熊を描いているが、その素晴らしさは大きく分けて3つある。
 1つ目はその表紙。地球儀を挟んで見つめ合う鈴谷と熊野、話しているのは明日の作戦についてか、オフにピクニックへ行く計画か、こんびにの新しいサンドイッチのことか。背景のネイビーが2人の髪と制服の色をほどよく引き立てていることも手伝って、表紙を開けばこの上なく甘い鈴熊の物語が待ち受けているという予感しかしない。
 2つ目は表題作である『やさしい地球の廻し方』自体。利根と最上が膝枕と腕枕のどちらがより気持ちいいかを言い争う場面から始まり、愛宕の登場を以て話題は胸枕へ移行、その後自室へ戻った鈴谷と熊野が胸枕を試すという流れ。艦娘たちの賑やかなコメディから鈴熊2人のいちゃいちゃシーンまでごく自然に展開させる作者の手腕は見事というほかはない。

『やさしい地球の廻し方』p.18より鈴谷に胸枕される熊野

 特に利根と筑摩に胸枕(もどき?)を見せつけられて焚きつけられた鈴谷と熊野、胸枕するのはイヤだと言いつつ鈴谷には胸枕を求める熊野の小悪魔のような振る舞いと鈴谷の誘い受けにはもう素晴らしいという言葉以外にこのよさを表現する言葉が見当たらない。本当に素晴らしい。そしてそのことがどう地球を廻すことと絡んでいるか。それは実際に本を読んで確かめていただきたい。
 3つ目はC86で頒布されたという作品の再録があること。本編だけでもおなかいっぱいなのにもう1つ鈴熊があるなんて! ぴゃああああ! ちょっとこの2人いちゃいちゃし過ぎじゃないですか!? そりゃあ冒頭で鈴谷と遊んでいた雪風がいつの間にか空気を読んで姿を消すレベル。いいぞもっとやれ!

 とろけるように甘い極上の鈴熊を描いたこのマンガ。ただ甘いだけでなく、鈴谷と熊野が艦娘という存在であることを踏まえた物語になっている点も見逃せない。

【出典】
・めきめき(倉式てる子) 『やさしい地球の廻し方』 めきめき王国、2014/12発行
【C87】冬コミ新刊サンプル 鈴熊! 2日目(29日)A-35b→サンプル
めきめき王国→作者のサイト

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