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2014/12/31

いつかはマンガ100冊ランキング~100冊並べるのは大変だから10のテーマで10冊のランキングを作るよ! 第1回・俺マン2014で投票した10作 1位『俺のぱんつが狙われていた。』2位『あの娘にキスと白百合を』3位『夜をとめないで』

いつかはマンガ100冊ランキング第1回・俺マン2014に投稿した10作

 100冊並べるのは大変だから10のテーマで10冊のランキングを作る企画、略して「いつかはマンガ100冊ランキング」。第1回となる今回は2014年に読んでおもしろかったマンガを10作選んでランキングを作ってみた。これはそのままtwitterで行われた企画「今年のマンガの話をしよう #俺マン2014」の投票結果でもある。なお、どうして「100冊並べるのは大変だから10のテーマで10冊のランキングを作る」ようにしたのかは後述する。

 早速ランキングに移る。「今年のマンガの話をしよう #俺マン2014」には特にレギュレーションは存在しないが、ここでは「今年2014年に単行本の1巻が発売された作品、または単巻/短編集として発売された作品。ただし同一作者は一作品とする」という縛りを設けた。

1.深山おから『俺のぱんつが狙われていた。』 連載中2巻

 ぱんつを欲しがる変態ヒロインに正統派ヒロインとの三角関係、さらに百合キャラを交えて四角に、すわ憧れのJKマンガ家も加えた五角関係に!?全く目が離せない。文句なしにおもしろい。

 【出典】
  ・深山おから 『俺のぱんつが狙われていた。』第1巻、アスキー・メディアワークス<電撃コミックスNEXT>、2014/1/27発行
  ・深山おから 『俺のぱんつが狙われていた。』第2巻、アスキー・メディアワークス<電撃コミックスNEXT>、2014/10/27発行
 【感想】
  ・骨の髄まで愛してる、もとい、ぱんつのゴムまで恋してる。 深山おから『俺のぱんつが狙われていた。』第1巻
  ・ぱんつ娘の悲痛な決意とガチ百合っ娘の遠大な野望に僕らは悶える。 深山おから『俺のぱんつが狙われていた。』第2巻

 

2.缶乃『あの娘にキスと白百合を』 連載中2巻

 天才と秀才の百合なんて反則だろ! しかも連作短編で次々と百合ップルが出てくるなんて! もう本編も小劇場も大変すばらしい。すばらしくてため息しか出ない。なんだこれ! なんだこれ!

 【出典】
  ・缶乃 『あの娘にキスと白百合を』第1巻、メディアファクトリー<MFコミックス アライブシリーズ>、2014/5/31発行
  ・缶乃 『あの娘にキスと白百合を』第2巻、メディアファクトリー<MFコミックス アライブシリーズ>、2014/12/31発行
 【感想】
  ・その物語の広がりようは百合とコメディという2軸だけでは測れない、女子高生たちの恋や友情や青春や恋を描いた連作短編集 缶乃『あの娘にキスと白百合を』第1巻

 

3.ハルミチヒロ『夜をとめないで』 短編集

 壁ドンされたいマンガ1位。偶然出会った男女、元々見知った仲の男女、本心を知ることが怖くて一線を越えられない百合ップル予備軍などを描いた珠玉という言葉が相応しい1冊。ぐうの音も出ない。

 【出典】
  ・ハルミチヒロ 『夜をとめないで』 白泉社<楽園コミックス>、2014/12/3発行
 【感想】
  ・男女2人の恋の始まりから女子高生の百合に幽霊譚まで、特別な2人の特別な関係に彩られた珠玉の短編集 ハルミチヒロ『夜をとめないで』

 

4.野中友『ハミングガール』 短編集

 元々同人誌だった作品をまとめた短編集。こうして作者の百合マンガが広く読まれる機会に恵まれたことは今年の10大ニュースに匹敵すると言っても過言ではない。もう一迅社には足を向けて寝られない。

 【出典】
  ・野中友 『ハミングガール』  一迅社<IDコミックス 百合姫コミックス>、2014/11/1発行
 【感想】
  ・このもどかしさがたまらない! 「かわいい」がいっぱいの百合同人誌をまとめた珠玉の短編集。 野中友『ハミングガール』

 

5.カザマアヤミ『星をふたりで』 短編集

 ニヤニヤラブコメの旗手が描いた百合短編集。「ひらり、」は休載してしまったもののこうして種子を残してくれたことは大変喜ばしい。願わくは作者がまた別の場でニヤニヤ百合マンガを描かんことを。

 【出典】
  ・カザマアヤミ 『星をふたりで』 新書館<ひらり、コミックス>、2014/8/15発行
 【感想】
  ・文学作品をモチーフにした女の子同士の心のふれあいがすばらしい、世界名作百合劇場。 カザマアヤミ『星をふたりで』&「ひらり、 vorl.14」より『真夜中のマーメイド』

 

番外.カザマアヤミ『恋愛3次元デビュー~30歳オタク漫画家、結婚への道。~』 単巻

 同一作者一作品に抵触するため番外。ニヤニヤラブコメ/百合の描き手はその人自身ニヤニヤの宝庫でした! って作者が本当に実在の人物か疑うレベル。これがリアル天然の威力か。

 【出典】
  ・カザマアヤミ 『恋愛3次元デビュー~30歳オタク漫画家、結婚への道。~』  双葉社、2014/5/25発行
 【感想】
  ・ひとりみカザマさんのはつきあいから紺野さんとのせなかぐらしまでを描いたせきららステップ! カザマアヤミ『恋愛3次元デビュー~30歳オタク漫画家、結婚への道。~』

 

6.仙石寛子『夜毎の指先/真昼の果て』 単巻

 ことあるごとに言っているが、仙石寛子のマンガは文学なんだよ。誰に同意を得られなくてもそう思う。この本なんてBLと姉弟と百合が1冊に収まっているんだよ? これを奇跡と言わずに何と言う。

 【出典】
  ・仙石寛子 『夜毎の指先/真昼の果て』 白泉社<楽園コミックス>、2014/2/5発行
 【感想】
  ・幼なじみBLも姉×弟の禁断の関係もいいけれど、男も女もどっちもイケちゃう女の子×女の子っていいよね! 仙石寛子『夜毎の指先/真昼の果て』

 

7.板倉梓『ガール メイ キル』 連載中3巻(4巻で完結予定)

 中華街を舞台にした殺し屋の少女と普通の青年のラブロマンス。ほのぼの系が多い作者には珍しい殺伐とした世界観、息も吐かせぬ展開、なにより何かを抱えた登場人物たちと三拍子揃った絶品。

 【出典】
  ・板倉梓 『ガール メイ キル』第1巻、双葉社<アクションコミックス(月刊アクション)>、2014/1/10発行
  ・板倉梓 『ガール メイ キル』第2巻、双葉社<アクションコミックス(月刊アクション)>、2014/6/10発行
  ・板倉梓 『ガール メイ キル』第3巻、双葉社<アクションコミックス(月刊アクション)>、2014/11/10発行
 【感想】
  ・そのおさげ少女、残酷につき。 板倉梓『ガールメイキル』第1巻
  ・かつてひとりの女性に「光」を灯した青年は今、殺し屋の少女にとって何になろうとしているのか。 板倉梓『ガール メイ キル』第2巻
  ・悲しみと憎しみの連鎖は止まらず、復讐が復讐を招く。そのさなか、死と背中合わせの少女が抱いた恋心の行方は。 板倉梓『ガール メイ キル』第3巻

 

8.得能正太郎『NEW GAME!』 連載中1巻

 がんばる青葉がかわいい、りん×コウが気になるだけでなく、ゲーム業界の一端を知るお仕事マンガとしても新卒社会人女子の成長譚としてもしっかり描かれていて単なる萌え系4コマと侮れない。

 【出典】
  ・得能正太郎 『NEW GAME!』第1巻、芳文社<まんがタイムKRコミックス>、2014/3/14発行
 【感想】
  ・ドキッ! おんなのこだらけのゲーム会社に就職した新米グラフィッカーのはじめて物語! ぱんつもあるよ! 得能正太郎『NEW GAME!』第1巻

 

9.緑のルーペ『こいのことば』 単巻

 青春という名の魔物に再び巡り会ったエロマンガ家と今まさに青春を迎えようとする少女の「こい」の物語。思春期とは一過性の熱病なのか、永劫続く不治の病なのか。そんな青臭いことを考えたくなる。

 【出典】
  ・緑のルーペ 『こいのことば』 太田出版、2014/8/28発行
 【感想】
  ・青春という名の魔物に再び巡り会ったエロ漫画家の「せんせー」と今まさに青春を迎えようとする女子中学生の道ならぬ「こい」の物語 緑のルーペ『こいのことば』

 

10.緒方てい『ラフダイヤモンド まんが学校にようこそ』 連載中1巻

 その魅力は「大切な事はいっつもマンガが教えてくれるんよ」の台詞が代弁する。マンガは1回限りの人生では得られない成長と今ここでは得られない経験をもたらすものだから。

 【出典】
  ・緒方てい 『ラフダイヤモンド まんが学校にようこそ』第1巻、集英社<ジャンプコミックス>、2014/11/9発行
 【感想】
  ・「大切な事はいっつもマンガが教えてくれるんよ」という言葉に僕らは快哉を叫ぶ――すべてのマンガ好きに読んで欲しい1冊 緒方てい『ラフダイヤモンド まんが学校にようこそ』第1巻

 

 ところで、「100冊並べるのは大変だから10のテーマで10冊のランキングを作る」ことにしたのは、何人かの方がやっていたマンガ100冊ランキング(おすすめの漫画ベスト100をランキング形式で紹介する - 文人商売ランキング形式で、オススメの漫画ベスト100を紹介する - はてなで語るおすすめの漫画ベスト100をランキング形式で紹介する - AffirmedBの日記)を見ておもしろそうだったので同じことをしたいと考えたものの、10位と80位をランク付けすることはできても56位と57位に明確な差を持たせることは不可能だと思ったからだ。その上、作品1つ1つに書誌情報と少なからずコメントを付けていくとなると一体いつ終わるのか果てしのない作業になってしまうという懸念がある。
 けれども、特定のテーマに基づいた10作をソートするだけならそこまでビックリするほど時間はかからない(と思いたい)。また、テーマを設けることでランキングの目的もわかりやすくなる(と思いたい)。そこで10個のテーマを掲げ、そのテーマに沿ったマンガ10作でランキングを作ることによりマンガ100冊ランキングに代替しようというのが「いつかはマンガ100冊ランキング」の趣旨だ。
 もちろん、テーマによってはランキングに登場する作品が重複する可能性はある。極端に言えばランキングを10個も作ったのにのべ10作しかないという結果になり得る。そのため、本企画では先に掲示した100冊ランキングの方々が遵守していたルール(※1)に準拠するようにし、加えて「アニメ、小説、ゲームなどの原作があるものは除く」「現在所有している作品に限る」という独自ルール(※2)を設定する。万が一ルールに抵触するようなことがあれば順位を繰り上げるということで。その辺は個人的なランキングなので恣意的に運用していきたい。できればテーマを選ぶ際になるべく作者や作品が被らないようにしたいとは思う。

※1 先に掲示した100冊ランキングの方々が遵守していたルール
・「完結済」、「連載中」の区別はしない。
・同じ作家の作品をランキングに入れない。
・漫画の神様的な位置づけの人達はランキングから除外する。
 除外リスト:手塚治虫 石ノ森章太郎 横山光輝 赤塚不二夫 さいとうたかを 水木しげる 松本零士 楳図かずお 藤子不二雄 長谷川町子 さくらももこ ちばてつや 永井豪
・客観的な評価基準があるわけでなく僕の主観でなんとなく順位をつける。

※2 独自ルール
・アニメ、小説、ゲームなどの原作があるものは除く。
・現在所有している作品に限る。紙か電子媒体かは問わない。

【出典】
今年のマンガの話をしよう #俺マン2014
おすすめの漫画ベスト100をランキング形式で紹介する - 文人商売
ランキング形式で、オススメの漫画ベスト100を紹介する - はてなで語る
おすすめの漫画ベスト100をランキング形式で紹介する - AffirmedBの日記

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円環の理に導かれた物語――ストーリーが円環構造や螺旋構造を持つマンガには名作が多いという説を唱えたい!

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