仕方ないしーなメモ

　怖がりなのに幽霊が見え幽霊に愛されてしまう女子高生の佐倉果歩が幽霊に驚かされ、怖いもの知らずの親友アキが佐倉が恐怖に顔を歪めるさまを楽しんだり時々助けたりする。そんな基本路線は変わらないが、2巻では1巻よりも佐倉と幽霊たちとの交流（？）が多くなっているように思う。
　幽霊たちは佐倉が心底大好きなようで、佐倉のバイトを当人にはわからないように手伝ったり、佐倉の身に危険が及べば身代わりになったり、佐倉のテスト勉強を手伝ったりと、とまるで守護霊のように振る舞う者も増えてきた。特に佐倉を愛して止まない美少女ストーカー幽霊は、佐倉への贈り物を買いに行ったり佐倉に虫が寄ってくれば威嚇して遠ざけようとしたりと八面六臂の活躍を見せている。いやあ、本当に愛されているなあ。

　また、2巻では佐倉と生者との交友も増えてきた。1巻の終盤で登場したアキの弟や生徒会長の織部先輩が2巻でもちょこちょこ姿を見せているし、2巻から登場したアキの兄が異様な存在感を放っていたりと、佐倉の周りも段々と賑やかになってきている（ラップ音的な意味ではなく）。
　ただ、どんなに生きているキャラが増えたところで、美少女ストーカー幽霊が成仏しない限り佐倉と生の男子（弟くんとか？）とのラブコメはなさそうだけれど。まあでも読者的には佐倉さんと美少女ストーカー幽霊のゆりんゆりんで一向にかまわないけれど。

【出典】
・吉村佳　『どろんきゅー』第2巻、芳文社<まんがタイムコミックス>、2014/3/21発行

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