今年読んだマンガもおもしろいものばかりだったと「今年のマンガの話をしよう #俺マン2013 」に投票して改めて思った。
自分がおもしろいと思ったマンガを好き好きに挙げる「今年のマンガの話をしよう #俺マン2013」という企画がある。これを書いている時点で既に投票は締め切られ結果も出ているが、自分が昨年末にtwitterで行った投票の元ネタをログ代わりにまとめてみた。
なお、「#俺マン2013」は商業誌、同人誌、Webと発表形態を問わず、また未刊行でもかまわないなど、明確なレギュレーションが定められていない。ただ、範囲を広げすぎると収拾がつかなくなるため、便宜的に「今年単行本が発売された、または未刊行の場合は発表されたマンガで今年読んだもの」という制約を設けた。
<単刊部門> 1巻完結のマンガや短編集、アンソロジーなど
☆ふかさくえみ『購買のプロキオン』
【出典】
・ふかさくえみ 『購買のプロキオン』 新書館<ひらり、コミックス>、2013/3/30発行
【感想】
・SF(すこしふしぎ)なガール・ミーツ・ガールが詰まった『購買のプロキオン』
☆matoba『さえずり少女、しんしん鎌倉』
【出典】
・matoba 『さえずり少女、しんしん鎌倉』 芳文社<まんがタイムコミックス>、2013/5/7発行
【感想】
・フランス×金髪JK×鎌倉×和菓子=『さえずり少女、しんしん鎌倉』
☆倉金篤史『PiNKS』
【出典】
・倉金篤史 『PiNKS』 徳間書店<リュウコミックス>、2013/10/12発行
【感想】
・小学5年生の男子と女子の2人、大人には秘密のえっち本探しから始まるxxx。 倉金篤史『PiNKS』
☆尾崎かおり『神様がうそをつく。』
【出典】
・尾崎かおり 『神様がうそをつく。』 講談社<アフタヌーンKC>、2013/9/20発行
【感想】
・小学校最後の夏に知ったクラスメイトの秘密と神様がついたやさしくて残酷な嘘の物語。 尾崎かおり『神様がうそをつく。』
☆雨隠ギド『終電にはかえします』
【出典】
・雨隠ギド 『終電にはかえします』 新書館<ひらり、コミックス>、2013/12/15発行
【感想】
・たとえ名前が付けられることがなくとも、いつまでも色褪せることのない少女たちの想い。 雨隠ギド『終電にはかえします』
☆仙石寛子『一番星のそばで』
【出典】
・仙石寛子 『一番星のそばで』 芳文社<まんがタイムコミックス>、2013/12/22発行
【感想】
・大切なものは目に見えないんだよ――近すぎて見えない一番星。 仙石寛子『一番星のそばで』
<1巻部門> 今年第1巻が刊行されたマンガ
☆今井哲也『アリスと蔵六』
【出典】
・今井哲也 『アリスと蔵六』第1巻、徳間書店
、2013/3/30発行
・今井哲也 『アリスと蔵六』第2巻、徳間書店
、2013/9/13発行
【感想】
・鎖責めやくすぐり責めでおいたする幼女たちをアラ環の頑固爺が折檻する健全マンガ『アリスと蔵六』第1巻
・アリスの夢は人間として生きること。頑固ジジイと出会った超能力少女の行く末は―― 『アリスと蔵六』第2巻
☆よしづきくみち『クーロンフィーユ』
【出典】
・よしづきくみち 『クーロンフィーユ』第1巻、講談社<講談社コミックス マガジン>、2013/5/9発行
・よしづきくみち 『クーロンフィーユ』第2巻、講談社<講談社コミックス マガジン>、2013/10/9発行
【感想】
・超絶帯電少女ノエミちゃんが帯電体質かわいい! 乾燥ワカメ怪人と帯電少女のすこし・ふしぎなボーイ・ミーツ・ガールを描いた『クーロンフィーユ』第1巻
・感電死するほど君が好き。 よしづきくみち『クーロンフィーユ』第2巻
☆いみぎむる『この美術部には問題がある!』
【出典】
・いみぎむる 『この美術部には問題がある!』第1巻、アスキー・メディアワークス<電撃コミックスNEXT>、2013/5/27発行
・いみぎむる 『この美術部には問題がある!』第2巻、アスキー・メディアワークス<電撃コミックスNEXT>、2013/11/27発行
【感想】
・「理想の二次元嫁」を描くことに血道を上げる男子中学生が気になって気になって仕方ない女子中学生がジト目かわいい! 『この美術部には問題がある!』第1巻
・みんなが外堀を埋めてくれているのに自らの墓穴で掘り返してゆく宇佐美さんが残念かわいい! いみぎむる『この美術部には問題がある!』第2巻
☆佐々木ミノル『中卒労働者(ワーカー)から始める高校生活』
【出典】
・佐々木ミノル 『中卒労働者(ワーカー)から始める高校生活』第1巻、日本文芸社<ニチブンコミックス>、2013/5/29発行
【感想】
・中卒労働者でも恋がしたい! 通信制高校を舞台にしたボーイ・ミーツ・ガール、『中卒労働者から始める高校生活』第1巻
☆月子『つるつるとザラザラの間』
【出典】
・月子 『つるつるとザラザラの間』第1巻、講談社<アフタヌーンKC>、2013/7/23発行
【感想】
・は虫類が苦手なは虫類屋の倅のは虫類好きな彼女はテラトスキンクかわいい! 『つるつるとザラザラの間』第1巻
☆あそか『リリウムあんさんぶる』
【出典】
・あそか 『リリウムあんさんぶる』第1巻 芳文社<まんがタイムKRコミックス>、2013/9/27発行
【感想】
・ゆりんゆりんな高校生オーナーが営む百合ホイホイ、もといカフェに彼女たちは今日も集まる。 あそか『リリウムあんさんぶる』第1巻
☆オゲ『女子大生生活様式』
【出典】
・オゲ 『女子大生生活様式』第1巻、芳文社<まんがタイムKRコミックス>、2013/10/26発行
【感想】
・憧れの女子大生はどんな生活を送っている? オゲ『女子大生生活様式』第1巻
☆ハノカゲ『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語』
コミカライズの場合どうしても原作となる小説なり映画なりの印象がつきまとうので、マンガ単体としてのおもしろさを語ることは難しいけれど、それでも2013年はこの作品なくして語れないと思う。
【出典】
・著・ハノカゲ、原作・Magica Quartet 『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語』第1巻、芳文社<まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ>、2013/11/12発行
・著・ハノカゲ、原作・Magica Quartet 『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語』第2巻、芳文社<まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ>、2013/12/12発行
【感想】
・劇団ハノカゲーの演出に彩られた魔法少女たちのナイトメア退治がぐうかわいい! ハノカゲ『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語』第1巻
・光輝く魔法少女の日々から一転、後悔と絶望が襲い来る破滅の始まり。 ハノカゲ『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語』第2巻
☆此ノ木よしる『SE』
【出典】
・此ノ木よしる 『SE』第1巻、白泉社<ジェッツコミックス>、2013/12/5発行
【感想】
・天才プログラマーの女子高生が開発するのはアレに使うナニかだった。抱腹絶倒のとっても真面目なお仕事ラブコメ、此ノ木よしる『SE』第1巻
☆しよたこん『Re:魔法少女』
【出典】
・しよたこん 『Re:魔法少女』第1巻、アスキー・メディアワークス<電撃コミックスNEXT>、2013/12/21発行
【感想】
・豊満な胸も露わなパツンパツンの衣装で戦う出戻り魔法少女の成長と姉妹愛の物語 しよたこん『Re:魔法少女』第1巻
<完結部門> 今年完結したマンガ
☆玄鉄絢『星川銀座四丁目』
【出典】
・玄鉄絢 『星川銀座四丁目』第3巻 芳文社<まんがタイムKRコミックス つぼみシリーズ>、2013/2/12発行
【感想】
・「○○は文学、△△は芸術、□□は人生」を百合マンガに引用するなら間違いなく「星川銀座四丁目は人生」だと思う。 玄鉄絢『星川銀座四丁目』全3巻
☆丸川トモヒロ『成恵の世界』
【出典】
・丸川トモヒロ 『成恵の世界』第13巻、角川書店<角川コミックス・エース>、2013/2/21発行
【感想】
・「世界は善意で保たれてる」人と機械、お茶の間と宇宙、中学校生活と並行世界、家族と恋、そしてぱんつを描いて13年半、『成恵の世界』が13巻で完結!
☆FLIPFLOPs『スズログ』
【出典】
・FLIPFLOPs 『スズログ』第3巻、アスキー・メディアワークス<電撃コミックス>、2013/4/27発行
【感想】
・ただでさえ天使の鈴絽たんが地球に降臨したらマジ天使? 『スズログ -suzuro's logfile-』完結第3巻
☆あらた伊里『総合タワーリシチ』
【出典】
・あらた伊里 『総合タワーリシチ』第3巻、芳文社<まんがタイムKRコミックス つぼみシリーズ>、2013/7/27発行
【感想】
・キマシタワー! で掉尾を飾った主人公の神奈ちゃんが遂に表紙に登場! 『総合タワーリシチ』第3巻
☆犬上すくね『恋愛ディストーション』
【出典】
・犬上すくね 『恋愛ディストーション』第8巻 小学館<サンデーGXコミックス>、2013/9/24発行
【感想】
・(主に)大学生たちの等身大の恋愛を描いた『恋愛ディストーション』が第8巻で完結。14年間追い続けてきて本当によかった。
<続巻部門> 今年続巻が刊行され、完結していないマンガ
☆杉基イクラ『ナナマル サンバツ』
【出典】
・杉基イクラ 『ナナマル サンバツ』第7巻、角川書店<角川コミックス・エース>、2013/12/28発行
【感想】
・ヒートアップするガチクイズ勢と鳴りを潜めるしましまぱんつ、『ナナマルサンバツ』第5巻
・「よろしくおねがいしまぁぁぁす!!」の台詞で有名な某アニメ映画の主人公がヒロインに披露した特技は、ズバリ、何でしょう? 『ナナマルサンバツ』第6巻
・君の知らないクイズの答えをみんなで探すからクイズは楽しい。 杉基イクラ『ナナマル サンバツ』第7巻
☆原悠衣『きんいろモザイク』
【出典】
・原悠衣 『きんいろモザイク』第4巻 芳文社<まんがタイムKRコミックス>、2013/9/27発行
【感想】
・アニメが終了してぽっかりと空いたココロのスキマをお埋めするために天使たちが再び舞い降りた。 原悠衣『きんいろモザイク』第4巻
☆タチ『桜Trick』
【出典】
・タチ 『桜Trick』第3巻、芳文社<まんがタイムKRコミックス>、2013/10/26発行
【感想】
・「他の娘たちとは絶対にしないこと」をする特別な関係の2人がお互いへの特別な想いを意識し始めるとき――。 タチ『桜Trick』第3巻
<未単行本化部門> まだ単行本化されていないマンガ
☆深山おから『俺のぱんつが狙われていた。』
1巻は来月1月に発売。憧れの子と、彼女との少女マンガ的恋愛を夢見る主人公と、普通の恋愛を望みながらも彼のぱんつを狙う変態女子の三角関係が見物のラブコメ。コメディとシリアスのバランスや緩急の付け方が素晴らしい。
【出典】
・深山おから 『俺のぱんつが狙われていた。』第1巻、アスキー・メディアワークス<電撃コミックスNEXT>、2014/1/27発行
俺のぱんつが狙われていた。 (1) (電撃コミックスNEXT)
☆カザマアヤミ『星をふたりで』
『ひらり、vol.10』所収で単行本未済。『星の王子様』をモチーフに、引っ込み思案な女の子がフランスから来たハーフの留学生をなつかせるまでを描いた百合マンガ。何度読んでも素晴らしい。
【出典】
・カザマアヤミ『星をふたりで』(「アンソロジー 『ピュア百合アンソロジー ひらり、』vol.10、新書館、2013/3/30発行」所収)
<同人誌部門>
☆すこやかペンギン『蒼海ドロップス』
【出典】
・ふかさくえみ 『蒼海ドロップス』 すこやかペンギン、2013年発行
【感想】
・すこし・ふしぎなマンガが奏でるオルゴールの音色に郷愁の念を感じずにはいられない。 すこやかペンギン『蒼海ドロップス』
☆山猫BOX『あいた~ん』
【出典】
・ナナセミオリ、コキリン 『あいた~ん』第1巻 山猫BOX、2013/8/10発行
【感想】
・山と緑とその間を縫って走る単線で育まれる女の子2人の友だち以上百合未満な関係がいい! 山猫BOX『あいた~ん』第1巻
☆くみちょうBOX『また君に会える。』
【出典】
・くみちょう 『また君に会える。』 くみちょうBOX、2013/8/18発行
【感想】
・これぞボーイ・ミーツ・ガール! 都会っ子の少年と田舎っ子の少女とのひと夏の交流を描いた、くみちょうBOX『また君に会える。』
こうして見ると今年読んだマンガもおもしろいものばかりだったと思うと同時に、読んだマンガのジャンルがかなり偏っていると改めて思う。ラブ(コメ)と百合とSFに大別できてしまうような……。
末筆になるが、「今年のマンガの話をしよう #俺マン2013」の中の方々にはこのような興味深い場をご提供いただき、本当にありがとうございました。
【関連リンク】
・今年のマンガの話をしよう #俺マン2013 | nelja→#俺マン2013 トップページ
・総投票数約5000票、#俺マン2013 集計結果発表! 第1位は九井諒子「ひきだしにテラリウム」 | nelja→#俺マン2013 集計結果
・#俺マン2013投票検索(仮)→#俺マン2013 の投票を自動集計したDB。すごい。作品別や投票者別にも見ることができる。すごい。
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