仕方ないしーなメモ

　主に『叛逆』後のまどほむ中心で一応オールキャラが登場する本作は、表紙は一見シリアスっぽいのに本編には変態しかいないなど、表紙詐欺は褒め言葉、いい意味で『叛逆』の世界をぶち壊してくれる。ほむまどではなくて、まど×ほむ。これ重要。やっぱりまどかはほむらが魔女になろうと悪魔になろうと、どんな姿に成り果てたとしてもきっと平気で手玉に取るのだと思う。いや、本当に素晴らしい。エロ同人みたいで。続きは是非じっくりねっとりたっぷり本物のエロ同人で！

（2014/1/6追記）
　2012年の冬に頒布された『マドカノ』と2013年の夏に頒布された『ホムカノ』と『アルカノ』の3冊を読み直してからもう一度『デビカノ』を読んだ。『ホムカノ』のあとがきに「うちのまどっちは肉食系」と書かれているとおり作者が描くまどほむにはまったくぶれが感じられず、その真摯にまどほむ道を貫く姿勢には尊敬の念を抱かずにはいられない。今回の『デビカノ』にしても、最初はほむほむがホテルに監禁したまどっちにエロ同人みたいなことをするはずだったのが、いつの間にかまどっち自身を人質としてまどっちに主導権を握られてしまうなど、へたれでチョロいほむほむがほむかわいいにもほどがあるし、誘い上手なまどっちがまどかわいいにもほどがある。これこそがまどっちとほむほむの感情の極み、希望より熱く、絶望より深いもの、誘い愛なのか。すべてのまどほむistが望んだ光景がこの本にはある。

【出典】
・まいたけ　『デビカノ』　きのこなべ避難所、2013/12/29発行
・C85新刊「デビカノ」→サンプル
・きのこなべ避難所→作者のブログ

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