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2013/11/11

無人島に流れ着いた電の本気をみるのです! イガイガ『遠征遭難艦隊の無人島生活』(艦隊これくしょん~艦これ~二次創作)

『遠征遭難艦隊の無人島生活』

 遠征中に遭難し無人島に流れ着いた電、島風、球磨、那珂、初春、望月。火を起こそうとしたり水を探したりとサバイバル生活を始めた6人の前に同じように漂流してきた空母ヲ級が現れて――という話をほのぼのと描いたのがサークル「イガイガ」の『遠征遭難艦隊の無人島生活』だ。

 4コマや短編ギャグが多めの艦これ二次創作の中ではやや長く、シリアスな部類に入るかもしれない。遭難や座礁といった海の事故を扱うことは史実を背景に持つ艦娘たちにとって悲壮感を伴い、ときに過酷な末路を想起させる話になりがちである(個人の印象です)。このマンガがそう感じさせないのは、ある者は北海道のクマのようなワイルドさを見せたり、ある者はアイドルよろしく撮影を始めたりするなど、艦娘たちそれぞれから無人島での生活をそれなりに楽しんでいる様子が窺えるからだろう。
 しかし、そんなところへヲ級は現れた。座礁してボロボロになっているとはいえ、相手は空母である。強力な敵艦を前にして6人はどういう行動に出るのか。

 前述のとおり那珂ちゃんは遭難しても艦隊のアイドルだし、球磨に至ってはサバイバル生活の方が生き生きしている感じがするクマ。そんな個性豊かな面子が揃っている中でも電はやはり電であり、手負いで身動きが取れないとはいえ敵であるヲ級に対し実に電らしい行動に出る。そう、電はいつだってマジ天使なのです。
 その後の想像の余地を残しつつ物語は幕を下ろす。はたして電の願いが叶う日は来るのか。もし来なかったら那珂ちゃんのファンやめます。

【出典】
・高内優向 『遠征遭難艦隊の無人島生活』 イガイガ、2013/11/10発行→表紙見本
イガイガオンライン→サークル「イガイガ」のサイト

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