「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 複製原画展 ―始まりと永遠の物語―」へ行ってきた。
11月2日、『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語』の公開を記念して六本木ヒルズで開催されている「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 複製原画展 ―始まりと永遠の物語―」へ行ってきた。
複製原画展は『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語』の公開に合わせ全国5ヶ所の都市で行われている。その1つ、東京会場は2013年10月19日(土)から11月4日(月・祝)まで六本木ヒルズ森タワー52階展望台(東京シティビュー)内にて開催されている。観に行ったのは11月2日(土)だったが、開催期間最後の土日、しかも三連休、展望台の入場料として大人1,500円(前売り券は1,200円)かかるにもかかわらず多くの人で賑わっていた。もっとも、チケット売り場は複製原画展の隣で催されているスヌーピー展の方が比べものにならないほど混雑していたし、複製原画展自体も人の多さに難儀したのは劇団イヌカレーの魔女空間と『まどか☆マギカ』にちなんだメニューを提供しているマドラウンジぐらいだったけれど。
この日は六本木の複製原画展に先立ってAppBank Store 新宿とバルト9へも行っている。前者はiPhoneの周辺機器やカバーなどのアクセサリを扱っている販売店で、後者は新宿で有名な映画館だ。
この日同行した後輩と新宿駅で落ち合い、まずはAppBank Store 新宿へ行った。iPhoneを使っていない自分には無縁の場所だと思っていたが、数日前にtwitterで見かけた「コップのフチのまどか☆マギカ」のガチャガチャがこの店にはあるという。商品を紹介したサイトでは魔法少女5人にQBを加えた全6種類の写真が掲示されているが、コップのフチにぶら下がっているほむらがどう見てもコップのフチに腰掛けているまどかのスカートの中を覗こうとしているようにしか思えず、まさに変態ほむほむここに極まれり! これは是非まどほむをセットでゲットせねば! という謎の使命感に駆られて行くことにした次第である。
新宿だし土曜日だしもう売り切れてなくなっているのではないかと危惧していたものの、実際に機器が設置されているAppBank Store 新宿の2階へ行ってみると売り切れどころかガチャガチャの前には人すらいなかった。ただ、今思うとそれこそが円環の理の入口だったのかもしれない。「コップのフチのまどか☆マギカ」のガチャガチャは1回400円だったが、回し始めて3回目にして既にQBが被っている。QBが作中で「代わりはいくらでもあるけど」と言っていたが、その言葉に違わなかったことは最終的にQBの比率が4割近くに達したことからもよくわかる。その代わりにまどかが出ない。まったく出ない。ほむほむとまどかが欲しかっただけなのに、ほむほむは3回も出ているのにまどかが登場しない。まるでアニメ最終回まで魔法少女にならなかったまどかをなぞらえているようだ。そんな設定まで真似しなくてもいいのに。他のキャラが2セット揃ったのに、引っ込み思案のまどかだけが姿を見せない。そんな設定まで以下略。だが、ここまで来たら後には引けない。あたしって、ほんとバカ。でも、まどかが出ないなら出るまでガチャガチャを回すしかないじゃない! あなたも! 私も! 100円玉が次々と円環の理に導かれて逝くのに、まどかは顕現しない。まどかは概念になってしまったから見えないの? そんな以下略。今なら 「もう一度あなたと会いたい」と言ったほむほむの気持ちがよくわかるよ……!
そんな感じでソウルジェムが黒くなりかけていたところ、下のガチャガチャでまどかを引き当てた後輩がトリプっていた残念さやかちゃんと交換してくれた。奇跡も、魔法も、あるんだよ。本当にありがとうございました。
続いて訪れたバルト9は新編3回目を観ることが目的だったが、この映画館では新編とのコラボの一環として館内のカフェを期間限定で『まどか☆マギカ』仕様のまどカフェにしており、それを見るというもう1つの目的があった。
まどカフェはテーブルを5人の魔法少女にあつらえ、壁一面の大きなタペストリーや劇場版前編/後編の紹介パネルなどの展示をする一方で、コラボメニューとしてワルプルギスの夜、お菓子の魔女、人魚の魔女に見立てたドリンクを提供している。ドリンクには『まどか☆マギカ』のコースターが付いてくるというだけあって、そこそこ多くの人が頼んでいるようだった。
ところで、バルト9では9階から10階へ吹き抜けの天井から新編のパネルが吊り下げられている。パネルにはなぎさを含む魔法少女が新編内の台詞とともに描かれているが、マミさんのパネルでは「夜更かしは美容の天敵なんだけどなー」が充てられてアラサーマミさんを彷彿とさせる。
何回目かの新編を見終えた後はいろいろと思うところを抱えながら六本木へ向かった。六本木ヒルズ森タワーの52階にある展望台・東京シティビューへ建物の3階から直通のエレベーターで上がると、東京の街を一望できる窓際に面したぐるりで「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 複製原画展 ―始まりと永遠の物語―」は行われていた。
展示品はいくつかのブースに分けられていて、OPアニメーション、魔女空間、魔法少女とQBそれぞれをフィーチャーした複製原画、魔法少女5人の等身大フィギュアとそれとは別に弓矢を構えたリボほむ、アルティメットまどかの等身大フィギュアなどが飾られている。各展示には解説らしい解説はほとんどなく、原画の書き込みや雰囲気から見た者が読み取ったり想像したりするようになっている。
特に人気があったのは劇団イヌカレーの魔女空間を展示した一角だった。お菓子の魔女を模した入口からもぐもぐされて入るようになっている小部屋では、魔女のラフ案や解説、物語には直接登場しなかった魔女が魔法少女だった頃の裏設定まで事細かに書き込みされた原画が並べられていて、魔女がブラッシュアップされていった過程や「ピタホムスイッチ」が公式で使われていた様子などが窺えるようになっている。ただそれゆえに閲覧者が原画を収めたガラスケースに張り付くような形で見ていく必要があるため、いきおい時間がかかり、展示の中では唯一行列ができている場所でもあった。
また、展望台のレストラン「マドラウンジ」では複製原画展に合わせて『まどか☆マギカ』コラボメニューを出しており、訪れたときは行列に並ぶこと1時間待ちの人気を博していた。もっとも、見ていた限りではテーブルがいっぱいになって食べる場所に困ることもなく、料理がなかなか出てこないといったこともなさそうだったため、レジでの注文受付を絞ることによって客の入りを調整しているようだった。マドラウンジも『まどか☆マギカ』仕様に飾り付けがされていて、ステージでは魔法少女5人の等身大フィギュアが共闘し、天井付近の壁面では新編の予告動画が大写しにされ、BGMとして『コネクト』や『君の銀の庭』などの主題歌がローテーションで流されていた。
以下では、マドラウンジのステージを飾る魔法少女5人組の等身大フィギュアと、まどほむブースで向かい合っていたリボほむとアルまどの等身大フィギュアの写真を淡々と上げてゆく。
以下では、複製原画展コラボメニューの写真を上げてゆく。
メニューはいずれも見た目だけでなく普通にうまい。
コラボメニューはカクテル以外の料理は全種類(といっても4種類だが)注文した。
お菓子の魔女を模したカレーライスはイカスミで色を出しているらしい。マミさんをもぐもぐしたお菓子の魔女をいただくということはマミさんを取り込むということに……(ゴクリ)。
「暁美ほむらの盾に見立てたパイと魚貝のクリーム煮」はその名のとおりほむほむの盾を見立てたパイにシーフードシチューが詰められている。ネーミングはもうちょっと何とかならなかったのかと思わなくもない。
「マミのお茶会ケーキ」の周りを囲むソウルジェムはゼリーでできている。まどほむのソウルジェムをいただくということはまどほむを取り込(以下略)。
「まどかタルトとキュゥべえあんまん」はアルティメットまどかをイメージしたタルトとキュゥべえの顔の象ったあんまんのセット。
キュゥべえあんまんは単品でも売っている。キュゥべえを穴だらけにしてから食べたいところだったが、行儀が悪いのでもったいないじゃないか風に頭からバリバリといただくに留めておいた。
ピンク色の生クリームに星を浮かべた「まどかのストロベリーミルク」はただひたすら甘い。料理メニューも甘いものがほとんどであるため、まどほむのように甘ったるくなりたい人向けのメニューである。
複製原画展の展示はあくまで原画なので、普段カラーで見慣れている向きには物足りないものがあるかもしれない。ただ、これらの原画からあの過酷で壮大な魔法少女たちの物語が作られていて、どの原画が欠けてもあの物語はできなかっただろうと思うと感慨深いものがある。たとえ原画ではなく、アルティメットまどかを始めとした等身大フィギュアやマドラウンジのコラボメニューだけが目的だったとしても、展望台の入場料を払う価値はあったと思う。
『まどか☆マギカ』の物語はTV版のアニメから始まり、劇場版アニメでのリメイクを経て『[新編]叛逆の物語』で誰もが予想しなかった結末へと辿り着いた。今後この物語が続くのかこのまま閉じるのかわからないが、『まどか☆マギカ』はこれからも日本に世界に大きく影響を与えていくことだろう。
【出典】
・劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語→公式サイト
・【公式】魔法少女まどか☆マギカ→「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 複製原画展 ―始まりと永遠の物語―」公式サイト
・AppBank Store 新宿→iPhoneの周辺機器やアクセサリを取り扱う「AppBank Store」の新宿店
・コップのフチのまどか☆マギカ→コップのフチ子さん×まどか☆マギカ
・バルト9→新宿三丁目にある映画館
・東京シティビュー→六本木ヒルズ森タワー52階にある展望台
・著・あらたまい、原作・Magica Quartet 『巴マミの平凡な日常』第1巻、芳文社<まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ>、2013/10/12発行→アラサーマミさんの元ネタ。感想はこちら。
・劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語 感想というより単なるメモ(ネタバレ含む)→2回目を見た時点での感想というより単なるメモ。
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