仕方ないしーなメモ

　恥ずかしながら帯の裏側に「十二支勢揃いな勢いの学園4コマ（はぁと）」と書かれているのを見るまで登場人物のネーミング規約には気づかなかった。確かに犬神さんに猫山さん、杜松（ねず）さん、牛若先輩、猿飛いいんちょ、鳥飼さん、と、このマンガ唯一の良心でつっこみのオールラウンダーである柊木秋ちゃんを除けば十二支が半分も揃っている。あと虎子ちゃんとうさちゃんと辰巳ちゃんと……が登場すれば12人揃い踏みしてしまうではないか。12人揃ったらどうなるのだろう。予想では、某聖○士☆矢の黄金聖○士編のような十二宮を巡る物語が突然始まってしまうと思っている。猫山さんや杜松さんがいる守護宮を犬神さんがにゃんにゃんしながら攻略していき、やがて沙お……ではなくて秋ちゃんを助け出してにゃんにゃんするという壮大な物語。もちろんラスボスはＪＫでありながら人妻のようなエロス――ビッグウェーブに乗るなら偽装人妻――を醸し出す一方で非常に計算高い一面も持つ牛若先輩しかいない。十二宮のラスボスと言えば二重人格がセオリーだとばっちゃんも言っていた。犬神さんと牛若先輩が組んずほぐれつしながらキャットファイト（？）するさまはそれはそれは想像を絶するキマシタワー展開になるに違いない。でも公式設定だと犬神さんは牛若先輩にだけは敵わないことを本能的に察しているようなので、勝敗は見えているような気もしないこともないけれど。そんな犬神さんを助けに来るのは年増……女子大生の色香を漂わせる猫山さんのお姉さんか、はたまた火事場の百合力に目覚めた犬神さん自身か。はたして犬神さんは犬神ハーレムを築き上げることができるのか。今後の展開から目が離せない。

　と、だいぶ話が脇道に逸れてしまったが、2巻から登場した猿飛さんにも鳥飼さんにも犬神さんはさっそくwktkしているし、どの子も意中の子やお気に入りの子がいるけれど犬神さんは本能の趣くままにhshsしているし、犬神さんにとっては今の状況が既にハーレムと言えなくはないのではないだろうか。猫山さんも犬神さんをかなり意識しているようだし。牛若先輩もあの手この手で迫ってくるし。まったくもって今後の展開から目が離せない。

　と、ここまで書いてようやく十二支のカウントがおかしかったことに気づいた。辰年の子を「辰巳ちゃん」という名前にしたら巳年の子がいなくなるから12人ではなくて11人になってしまうではないか。でも多分そこじゃない。

【出典】
・くずしろ　『犬神さんと猫山さん』第2巻、一迅社<IDコミックス 百合姫コミックス>、2013/12/1発行
・JUNK CASTLE→作者のサイト。