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2013/09/28

ゆりんゆりんな高校生オーナーが営む百合ホイホイ、もといカフェに彼女たちは今日も集まる。 あそか『リリウムあんさんぶる』第1巻

『リリウムあんさんぶる』第1巻

 真菜だけ制服が幼稚園児のスモックのようになっているけれど、はいてないの?

 転校生の咲来(さくら)が友だちになったばかりの潤香(うるか)、真菜と偶然見つけて訪れたたカフェ「りりうむ」。そのカフェのオーナーであるいとなが同じ高校の同級生であることを知り、咲来は彼女に興味を持ち始める。一方、いとなはそれよりも前にたまたま見かけた咲来を見初めていて、そのことに気づいた親友のカリンにおもしろおかしく(?)背中を押されるままややヤンデレじみた愛情を示すようになる。そしてまたカリンはカリンで学校の廊下でばったり出会った真菜のちっちゃさに惹かれて以来いつも一緒にいるようになり、元々真菜と仲の良かった潤香はそんな2人を見ては少し寂しく思いながらも家庭的な咲来がちょっと気になったりしている。
 いったい何角関係なんだよ、というぐらいに複雑な百合模様を呈している、『リリウムあんさんぶる』はそんな4コママンガだ。

 いとな→咲来は前述のとおり最初からぞっこんなのだけれど、咲来→いとなの場合はいとなと接しているうちに徐々に徐々に惹かれていくさまが丁寧に描かれていて実に実にいとをかし。カリンといちゃいちゃする姿を散々見せつけられながらも、ここぞというときは潤香のことをよく見ていてデレてくる真菜にまんざらでもなさそうな潤香と、そんな潤香を羨ましく思うカリンの2人もまたいとあはれなり。帯の惹句にある「ニンマリゴロゴロストーリー百合4コマ」は伊達ではない。むしろもっとゴロゴロして欲しい。

 さて、咲来、いとな、潤香、真菜、カリンの5人だけでもペンタゴン・リレーションシップなのに、終盤で6人目のお姉さん(カバー下で主役を張っている、カリンに執心のもぶ子も入れれば7人目か?)も現れて、はてさてどうなることやら。

【出典】
・あそか 『リリウムあんさんぶる』第1巻 芳文社<まんがタイムKRコミックス>、2013/9/27発行
ぱきぽぢweb→作者のサイト

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