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2015/02/16

カレーを抱えた花凛が「ナマステー」と言いながら自宅を訪ねてくる夢を見たんだ――完結巻にしてジャケ買いに走らせた遊園地のマスコットガールと花壇係の恋物語『愛しの花凛』(堀泉インコ、全3巻)の魅力について

『愛しの花凛』(全3巻)

 ジャケ買いしたマンガが1巻ではなくて3巻で、しかも完結巻だった経験はありますか。僕はあります。
 ということで、これはたまたま店頭で『愛しの花凛』3巻を見かけ遅まきながらその素晴らしさに気づいたさえない男が「めるんちゃん」こと花凛の魅力について語ったものである。

 『愛しの花凛』がどういう話かを説明するにはまず「めるんちゃん」について説明しなければならない。

笛ヶ丘遊園地のマスコットキャラクター「めるんちゃん」(1巻p.6)

 「めるんちゃん」とは笛ヶ丘遊園地のマスコットキャラクターで、ハーメルンの笛吹き男をモチーフとした女の子である。ディ○ニーラ○ドで言うところのミ○キーマウス、サ○リオピュー○ランドで言うところのハローキ○ィ、と言えば話が早いだろうか。ただ少し変わっているのは、めるんちゃんは単なる着ぐるみではなく、生身の女の子が演じているという点だ。物語の舞台となる笛ヶ丘遊園地では毎年春になると全女性スタッフの中から内外の投票でめるん役を選出している。そうして選ばれた20代目のめるんが物語のヒロインを務める花凛その人なのだ。

20代目めるんの花凛(1巻p.34)

 ちなみに、めるん役は20代目である花凛の他には13代目と18代目の姿が作中で明らかになっている。

13代目めるん(2巻p.82)

 13代目めるんは中性的な雰囲気のお姉さんだ。その容姿から女性からも多くの人気を集めた彼女には作中の引退から7年が経った時点でも根強いファンがいるという(2巻p.82)。

18代目めるん(1巻p.142)

 18代目めるんは茶目っ気のある黒髪の女の子だった(1巻p.142)。マスコットキャラとしての「めるんちゃん」は黒髪ではないが、外見的な特徴やめるんのキャラ作りについては選ばれた女の子の持ち味を活かしているものと思われる。

「いとしのカリー」店員をしていた頃の花凛(3巻p.29)

 ただ、花凛はめるん役に選ばれる前、遊園地に併設のインドカレー専門店「いとしのカリー」の店員として務めていた頃は長かった髪(3巻p.29)をめるん就任に当たって短く切っている。これは遊園地側がそう要請したと考えることもできるが、花凛がキャラ作りの一環として自主的に短くしたものと予想している。

花壇係として働く豊(1巻p.8)

 さて、『愛しの花凛』は20代目めるんちゃんこと河合花凛がヒロインのラブコメである。その相方となる主人公は花ヶ崎豊という20歳の男子で、花凛と同じ遊園地の花壇係としてアルバイトで生計を立てている。高校を卒業した豊はいずれ家業を継ぐことを条件に数年間の自由を手に入れ、地元の新潟から上京して花壇係となった。幼い頃に親しんだ遊園地で働くことに憧れを抱いてはいたものの、さえない男の中のさえない男、キングオブさえない男といった風体の豊は、高い社交性を求められる着ぐるみの中の人はもちろん、接客業にも向かない(と思い込んでいる)ため、花壇係という人と直接向き合う機会のあまりない役割を選んだ。人には向き不向きがあるし、適材適所というものもあるため、元々植物を育てるのが好きだった豊が花壇係として働くことはある意味天職と言えるのだろう。だが、人とあまり接することがないゆえ、花形のキャラクター部、そのエースであるめるん役の花凛との出会いが、豊の人生を大きく変えることになる。

 めるんとしての花凛。河合花凛本人としての花凛。彼女の魅力が本作の真髄だ。

めるんちゃん標準ver.(1巻p.34) めるんちゃんハロウィンver.(3巻p.16) めるんちゃんクリスマスver.(3巻p.92)

 めるんとしての花凛はふわっと広がったスカートに思わずぺろぺろしたくなるようなヘソ出しルックという奇抜でちょっとエロティックな衣装を華麗に着こなし、ハロウィンやクリスマスではそれぞれのイベントに応じた特別な衣装を披露する。だが、めるんとして花凛が支持を集めるのはそれだけが理由ではない。「就任してまだ2ヵ月なのにファンクラブの人数が史上最多」(1巻p.5)という言葉にも表れているように、ちびっ子から遊園地は20年ぶりのオッサンまで幅広い層が彼女に会うために遊園地を訪れる。「さえない男心を絶妙にくすぐる」(1巻p.8)と豊に評されるように、彼女の話術は男女を問わず聞く者を彼女の虜にする。めるんとしての花凛は持ち前の個性をフル活用することで、「めるんちゃん」というキャラクターだけでは成し得ないめるんを演じている。

 一方、河合花凛本人としての花凛は、かわいいとか可憐とかいった形容詞は彼女のためにあるのではないかと思わせられるような存在だ。
 言葉を交わすまでの豊と花凛には、職場である遊園地から自宅のある終点まで同じ路線バスを使っていること以外には接点がなかった。ただ、豊の方はカレー屋時代から花凛のことを認識している。バスに咲いた一輪の花。さえない男の代表である豊はまるで花を愛でるように花凛を一方的に慈しんでいた。正直ちょっと引く。でもその気持ちは痛いほどわかる。自分が豊と同じ立場なら恐らく豊と同じことをするだろうから。
 それがとある雨の降る日にたまたま2人とも同じバスで早帰りし、傘を持っていなかった花凛に豊が傘を差し掛けたことから2人は知り合うこととなる。ベタと言えばベタな出会い。情けないことに傘を差し掛けたその直後に豊は熱で目眩を起こし気を失ってしまうが、そんな豊を花凛は自宅に連れ帰って介抱する。父親がおらず(作中では特に言及されていない)、母親が入院中で結果的に1人暮らしをしている花凛は、どうして何の警戒を抱くこともせずに全く見ず知らずの男である豊を自宅に招いたのか。

鞄の紐を両手で抱きしめて「出ちゃダメ」と命令する花凛(1巻p.38)

 状況に気づいた豊が慌てて出ていこうとすると、花凛は土砂降りの真夜中に出ていくことはないと豊の鞄を引っ張ってまで止めている(1巻p.38。鞄の紐を両手で抱きしめて「出ちゃダメ」なんて命令された日には大人しく従うしかない。かわいい)。花凛がなぜそうしたのかはついぞ明確になることはなかったが、花凛の性格、花凛が背負っていたもの、豊が差し出した厚意(とちょっとした下心)、豊が醸し出す雰囲気、その日の状況、そういった少しずつの積み重ねが花凛をして豊を自宅に入れるという行動へ向かわせたのだろう。
 そうして奇跡のような出会いを果たした豊と花凛。花凛は自己紹介をし合った直後から豊を「豊くん」と名前で呼び、自身を「花凛」と名前で呼ばせるという人懐っこさを見せる。さえない男同盟に所属する男どもにとってそれはまさに夢のようなシチュエーションだ。だってさえない男を下の名前で呼ぶなんて実家のお母さんぐらいでしょう? 豊が花凛にますますぞっこんになったのも無理はないと言えよう。

無防備な姿を晒す花凛(1巻p.45) 花を付けなくなった植物を咲かせて欲しいと頼る花凛(1巻p.52)

 その上、慌てていたとは言えほぼ初対面の男と2人きりの状況で無防備な姿を晒したり(1巻p.45)、豊が花壇係と知るや花を付けなくなった植物を咲かせて欲しいと頼ったり(1巻p.52)と、リアルさえない男が実際に体験したら昇天してしまいそうな振る舞いを花凛は見せる。これで花凛に恋しないさえない男がいるだろうか。いや、いない。
 極めつけは植物を豊の家に置いて欲しいというのを口実に花凛が豊の自宅を訪ねるくだりだろう。さえない男であればそのイベント発生だけでもうこの世に悔いがなくなるに違いない。遊園地が書き入れ時を迎えた夏休みの最初の日、2人の休みが一致したその日に花凛は豊の家にやってくる。

夏服の薄いシャツにうっすらと透ける下着、見えるか見えないかの際どいラインを刻むスカートの裾(1巻p.135)

 高校に置きっ放しにしていたという炊飯器と植物の鉢植えを抱えて汗だくの姿で現れた花凛は、豊の部屋に上がり込むや振る舞われた麦茶を一気に飲み干し、涼んだ部屋でゴロゴロし始める。夏服の薄いシャツにうっすらと透ける下着、見えるか見えないかの際どいラインを刻むスカートの裾(1巻p.135)。そして「豊くんが来ないから」という言葉とともに投げかける切なげな視線(1巻p.137)。

「豊くんが来ないから」という言葉とともに投げかける切なげな視線(1巻p.137)

 初めて来たとは思えない、ひとり暮らしの男の家に来たとは思えない、自由奔放な花凛の態度はそれを受ける当事者からしてみれば自分のことが好きなのではと錯覚させるのに十分だ。もしそうでなければ、完全に安牌だと思われているかのどちらかだろう。ところで、僕は別に豊が羨ましいとか思っていません(涙拭けよ)。

花凛の長いメールアドレスを必死で覚えようとする豊の様子に爆笑する花凛さん。あざとい。(1巻p.65)

 実はここに辿り着くまでには2つほどエピソードがあり、それが花凛にとって豊に対する態度を決めるための重要な要素になっている。それらについては犬も喰わないというかもう勝手にしろという感じなのでここで触れることはしない。ただ、豊が花凛に対して誠実であり続けたこと、豊が花凛に対して必死だったこと、そして豊が花凛に対して弱みを見せたこと、それらが花凛の琴線に触れたのではないかと言うに留める。というか、花凛さん実はチョロいのでは疑惑。

豊の「都会の思い出」になることを決意する花凛(1巻p.146)

 そうして豊の部屋で豊と会話するうちに豊の上京理由を知った花凛は豊の「都会の思い出」となることを決意する。豊が手塩にかけた花や鉢植えを背景に自らの想いを吐露する花凛の姿はそこはかとないエロスを漂わせ、まさに1巻屈指の名場面というに相応しい。「この後滅茶苦茶」的なト書きがあっても全く違和感がないレベル。
 そんな感じで花凛はそのかわいさを発揮してゆく。

「ナマステー」と言いながらカレーを抱えて豊の家を訪ねる花凛(2巻p.32)

 あるときは「ナマステー」と言いながらカレーを抱えて豊の家を訪ねてきたり……(花凛がめるん就任前に働いていたカレー屋で使われている挨拶が「ナマステ」だった)。

常に特盛りの花凛(2巻p.100)

 あるときは大食らいなところを隠しもせず……。

食パンに「はむ…っ」とかぶりつく花凛(2巻p.43)

 またあるときは食パンに「はむ…っ」とかわいくかぶりつき……(「はむ…っ」ですよ、「はむ…っ」! 信じられますか奥さん!)。

顔にぶっかけられる花凛(2巻pp.20-21)

 あるときは顔にぶっかけられ……(語弊があります)。

太ももにぶっかけられる花凛(2巻p.42)

 またあるときは太ももにぶっかけられ……(エロい)。

花凛ちゃんマジ天使(1巻p.138)

 あるときは体育座りで殺し文句を言うという天使のような一面を見せ……。

花凛ちゃんマジ小悪魔(2巻p.135)

 またあるときは計算高いところを包み隠さず小悪魔のような一面を見せる。
 そういった花凛のかわいさはもちろん元々花凛が持っていたものもあるが、花凛が豊の前で見せるかわいさは他ならない豊が引き出したものだ。一緒に時間を過ごし、少しずつお互いを知ってゆき、好きという感情を積み重ねる。歩み寄ることもあれば、相手を思いやるがゆえに苦渋の決断をすることもある。それはめるん役という遊園地の象徴と花壇係という表舞台には立たない裏方が出会ったこと以上の奇跡と言えるかもしれない。

「咲かせてくれて…」(3巻p.142)

 物語の終盤、約束どおりに花を咲かせた鉢植えを受け取った花凛は「咲かせてくれて…ありがとー!」(3巻p.142)と豊にお礼を言う。「咲かせてくれて」という言葉に鉢植えの花だけでなく別の意味が込められていることは、ここまで読んできた者にとっては想像に難くないだろう。

 ところで、花凛の魅力が本作の真髄と先に書いたが、逆に言うと恋敵が存在しないことや話が一直線で脇役などにスポットの当たる回のないことがこの物語のやや物足りない点と言える。後者について言えば、花凛の幼なじみや同僚であるクマの中の人、豊のめるんマニアな妹など、名前の付いているところだけ挙げてももっと知りたくなるようなキャラがいる。

クマの中の人、熊武蘭(3巻p.6) 花凛と豊のツーショットを撮るクマ(3巻p.137)

 特にクマの中の人、熊武蘭は花凛と豊の恋を後押しする役どころだが、2人のツーショットを撮る際に肝心なところを隠してしまうような腹黒さを持っているという素敵な人物だ。クマの着ぐるみを着た状態で撮ったからあのようになったのだ、と言えなくもないが、多分わざとやっていると思う(3巻p.137)。
 ただ、これら物足りないと思った部分も、花凛と豊の恋物語に集中できるという意味ではなくてよかったのかもしれない。前者の恋敵不在については現実的にも架空の物語的にもはあまりあり得ないものの、だからこそさえない男どもにとっては安心して読める要素になっている。なんでもかんでもライバルがいてなんてかんて回り道をするよりも、恋の王道を突き進み2人の世界を築く。まあ、それにしてはイチャイチャ成分がちょっと足りない気もするけれど、このマンガがこれ以上イチャイチャしたらもう途中で本をぶん投げて読むのを止めているかもしれない。なので、ほどよい感じの今ぐらいの描写が多分いちばんいいのだ。くそう! くそう!(地団駄を踏みながら)

 『愛しの花凛』というタイトルが示すとおり、花凛のかわいさ、可憐さを前面に押し出し、豊にとっての愛しい花凛を十二分に描写して、豊と花凛の恋を描いたこの物語。完結した今の今まで知らなかったことを取り戻すかのようにドハマりする形となったが、完結した今のタイミングで読むことができてよかったと思う。この先10年20年経ってこんな物語もあったなとふと思い出してニヤニヤする。『愛しの花凛』はそういう類いのマンガだ。

【出典】
・堀泉インコ 『愛しの花凛』第1巻、芳文社<まんがタイムKRコミックス>、2013/12/27発行
・堀泉インコ 『愛しの花凛』第2巻、芳文社<まんがタイムKRコミックス>、2014/6/27発行
・堀泉インコ 『愛しの花凛』第3巻、芳文社<まんがタイムKRコミックス>、2015/2/27発行
愛しの花凛 第1巻 - まんがタイムきらら - 作品紹介ページ→試し読みあり
愛しの花凛 第2巻 - まんがタイムきらら - 作品紹介ページ→試し読みあり
愛しの花凛 第3巻 - まんがタイムきらら - 作品紹介ページ→試し読みあり
第七惑星帝国→作者のサイト


追伸その1 『愛しの花凛』で見かけた小ネタ

女子高生の百合ップル(1巻p.3)

 1つ目、遊園地のお客様の中に女子高生の百合ップルはおられませんか~?(1巻p.3)

めるんのおっかけ女子(3巻p.78)

 2つ目、ひとり遊園地のお客様の中にはめるんちゃんのぬいぐるみを相方として連れている人もいる(3巻p.78)。なお、この彼女は花凛めるんの熱烈なおっかけの1人で、花凛がカレー屋の店員だった頃から花凛のファンだった。

見てはいけない遊園地の舞台裏(2巻p.110)

 3つ目、見てはいけない遊園地の舞台裏(2巻p.110)。

花凛は冬になると毛糸のぱんつを着用(2巻p.154)

 4つ目、花凛は冬になると毛糸のぱんつを着用する(2巻p.154)。

追伸その2 花凛の表情あれこれ

繁茂期の夏休みに週6連勤フルタイムの労働に汗を流すめるんちゃん(2巻p.4)

 繁茂期の夏休みに週6連勤フルタイムの労働に汗を流すめるんちゃん(2巻p.4)。おへそが眩しいですね(重要)。

豊邸で振る舞われた味噌汁を飲みながらある決心をした花凛(2巻p.39)

 豊邸で振る舞われた味噌汁を飲みながらある決心をした花凛(2巻p.39)。恋する女の子はかわいいものです。

ある言葉を豊に告げ、涙ぐむ花凛(2巻p.44)

 ある言葉を豊に告げ、涙ぐむ花凛(2巻p.44)。花凛のその言葉は豊にとってあまりにも唐突だった。なお、花凛が食パンを両手で持っているところがポイント高い。

恥ずかしい姿を豊に見られた花凛(2巻p.103)

 パレードの前、花壇係の物置で恥ずかしい姿を豊に見られた花凛(2巻p.103)。花凛が腰掛けている土袋になりたい(この人です)。

「豊くんがゆうならやめる」(2巻p.110)

 花凛がまつげをカールさせているのを見て火傷したら危ないと言う豊に、花凛は「豊くんがゆうならやめる」と言う(2巻p.110)。「豊くん好みになりたい」というよりは「豊くんが嫌がることはしたくない」というところか。もうどっちでもいいよ(爆発しろ)。

花凛の涙(2巻p.138)

 強がって見せても花凛の涙は彼女が17歳の女の子であることを思い出させてくれる(2巻p.138)。

校門から覗く花凛(2巻p.155)

 校門から覗く花凛(2巻p.155)。なにこのかわいい生き物。

期待に満ちた眼差しで豊の感想を待つ花凛(3巻p.17)

 めるんちゃんハロウィンver.を豊に初めて披露した際、期待に満ちた眼差しで豊の感想を待つ花凛(3巻p.17)。ハロウィンめるんの花凛を見る者はみな口々にかわいいと言うけれど、本当にかわいいと言って欲しいのは豊くん1人のわけで。

ジト目かわいい花凛(3巻p.19)

 ジト目かわいい花凛(3巻p.19)。こんな目で見られたらそれだけで達するね(何)。

豊に不意を突かれて赤くなる花凛(3巻p.24)

 豊に不意を突かれて赤くなる花凛(3巻p.24)。これで2人は付き合っていないとか誰が信じるだろう。

ラッパをマイク代わりにして豊にクリスマスの予定を聞く花凛(3巻p.51)

 ラッパをマイク代わりにして豊にクリスマスの予定を聞く花凛(3巻p.51)。プロのさえない男であれば続く言葉が「クリスマス暇ならシフト変わって?」であることを予想するところだが、花凛にはその意図は全く、純粋に豊の予定を聞きたいだけである。まさに天使。

パレードの観客の中に客として遊園地に来た豊の姿を見つけたときの花凛(3巻p.93)

 パレードの観客の中に客として遊園地に来た豊の姿を見つけたときの花凛(3巻p.93)。その表情には豊と会えた嬉しさ以外の感情が見え隠れする。

豊と手を繋ぐための口実を必死に探す花凛(3巻p.114)

 豊と手を繋ぐための口実を必死に探す花凛はめるんの姿をしていても今は1人の女の子として豊の前にいる(3巻p.114)。

めるん役を務め上げ卒業の日を迎えた花凛(3巻p.153)

 3月31日、花凛はめるん役を務め上げ卒業の日を迎えた(3巻p.153)。めるんと豊とともに過ごした1年は花凛の人生にとってかけがえのない時間となったことだろう。それにしてもおへそが眩しいですね(重要)。大事なことなので2回言いました。

地元へ戻る豊に自らの決意を告白する花凛(3巻p.166)

 地元へ戻る豊に自らの決意を告白する花凛(3巻p.166)。いつかのような迷いも衒いもなく、堂々としたその姿は花凛がどれだけ豊のことが好きかを如実に表している。この先もそのまた先もいろいろ大変なことは多いと思うけれど、花凛と豊の2人の恋路を応援せずにはいられない。

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