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2014/05/06

謎かけラブレターの味は苦いか? 甘いか? 白地図と青写真『論理ドルチェ』

『論理ドルチェ』

 放課後という多くの生徒が浮き足立つ時間にラブレターの暗号を解く。『論理ドルチェ』は暗号で書かれたラブレターを解読しようとする3人の高校生のラブコメ風謎解き物語である。

 放課後の教室で論理クイズを出して遊ぶ幼なじみの男女が2人。一方、下駄箱に入っていた差出人不明のラブレターが暗号で書かれているのを見て教室の2人に謎解きを持ちかける2人の共通の友人。ラブレターは誰が何のために書いたのか(と言ってもラブなレターなので愛を告白するものなんだろうけれど)。ラブレターは誰が誰に対して出したのか(と言ってもラブなレターなのでこんな酔狂な内容を考えたり喜ばせようとするあたり……)。はたして暗号に秘められた想いは届くのか。

 謎を一気に解決するというよりは徐々に全容が見えていくような展開になっているため、読者もどこかのタイミングで作中の高校生たちよりも先にラブレターを解読する機会に出くわす。すると、解いた瞬間に立ち上るラブコメの上昇気流。謎解きやがてニヤリング。この爽快感と言ったらもう! もう! そうして最後まで読み通した後でもう一度最初から読み直したとき、32ページの短編とは思えないほど多くの伏線が張られていたことに気づいて唸らせられる。まったく彼はエロくてバカだけど友だち想いだなあ、と。

 それにしても、ラブレターの差出人がどういう気持ちでこのラブレターを書いていたかを想像するとまたもやニヤニヤが止まらないのであります。ごちそうさまでした。

【出典】
・椹木 『論理ドルチェ』 白地図と青写真、2014/5/5発行
COMITIA108→作品のサンプル
白地図と青写真→サークルのブログ

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