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2014/05/06

ネームをNTRされたらこうなった。 ホルスタイン『ネームるまくらローテーション』『雨の日ネームSWAP』

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 サークル「ホルスタイン」の『ネームるまくらローテーション』と『雨の日ネームSWAP』は9人の作家がそれぞれ切ったネームを交換してマンガに仕上げたアンソロジーである。

 『ネームるまくらローテーション』は「まくら」、『雨の日ネームSWAP』は「雨」をそれぞれお題として9人の作家が考えたネームを別の作家が最終的なマンガに仕立て上げている。お題は1つと言ってもその描き方は九人九色で、ある話は現代劇だったりあるいは妖怪物だったり、またある話はBLだったりSFだったりとバラエティに富んでいる。また、各話は作画されたマンガ作品だけでなくネームそのものも収録されているが、ある作品はネームに忠実だったり、また色づけがされていたり、あるいは独自解釈により改変されていたりと、作画後のマンガとネームとを比べて楽しむこともできる。ネームでは一戸建てだった家がマンガでは団地になっているのはきっと作画した作家の趣味だろうと推測したり、「オタサーの姫」や「エロい構図」をこの作家はこういう風に描くのかと感心したり、マンガではただのダメ男なのにネームで見るとリアルに犯罪臭漂う絵面だったことに驚愕したりと、非常に興味深い。素人目には完成しているように見えるネームをそのネームの持ち味そのままに作画する、また逆にこれほど変わるのかと思うほどの違いを生み出す。9つのネームが9人の作家の手によって新たに生まれ変わったことがひしひしと感じられる。

 あの作家なら確かにこういう構図で描くのだろうなあというマンガが別の作家によって描かれているという不思議。見知った人を見かけて声をかけたら別人だったので謝罪したがよくよく見たら違うところで知り合った知人だったというときの気まずさ。『まくら』も『雨』もそんな感覚を抱く作品集である。

【出典】
・赤井吟行、板倉梓、今井哲也、鹿島麻耶、熊倉隆敏、銅☆萬福、松本勇祐、ReDrop、ヤマシタトモコ 『ネームるまくらローテーション』 ホルスタイン、2013/8/11発行
・赤井吟行、板倉梓、今井哲也、鹿島麻耶、熊倉隆敏、銅☆萬福、松本勇祐、ReDrop、ヤマシタトモコ 『雨の日ネームSWAP』 ホルスタイン、2014/5/5発行

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