« さいっこぉに素敵なカレーパーティしましょう? 「第2回護衛艦カレーナンバー1グランプリinよこすか」へ行ってきたっぽい! ついでにイングラムっぽい! | トップページ | まさかの続編! 留まるところを知らない鈴×熊イチャラブTrick! まぜもの『鈴熊Trick 2』(艦隊これくしょん~艦これ~二次創作) »

2014/04/25

嵐を呼ぶドラマー少女がブレーメンの弦楽少女隊と出会ったとき、ロックな物語は幕を開けた。 原作・杉井光、作画・Tiv『こもりクインテット! 』第1巻

『こもりクインテット! 』第1巻

 『こもりクインテット! 』はドラマーを目指す少女と弦楽四重奏の少女たちが異色のガールズバンドを組む、ロックでポップでキュートな物語である。

 5人という人数は実に中途半端だ。電車のボックス席に座ろうとすれば1人は網棚に載るしかなく(マナー違反です)、タクシーに乗ろうとすれば1人は屋根にしがみついて「こう見えても疲れまんねん」と言うしかない(危険です)。また、5人の中で2組がデキてしまったら1人はぼっち街道を爆走するしかなくなってしまう。
 逆に5人でしかできないこともある。音楽で言うクインテットは日本語で言えば五重奏のことで、楽器やパートの違いにより弦楽五重奏やピアノ五重奏などがあるが、いずれも文字どおり5人いないと成り立たない。また単に5人グループのことをクインテットと呼ぶが、最近では魔法少女5人組が「ピュエラ・マギ・ホ○リー・クインテット」と名乗って夢の世界で大活躍していたことは記憶に新しい。
 そんな五重奏、そんな5人組。嵐を呼ぶドラマー少女がブレーメンの弦楽少女隊と出会ったことから幕を開けるロックンロールな物語がこの『こもりクインテット! 』だ(嵐は呼びません)。

 プロのドラマーをしている母親に憧れてかつて彼女が通っていた高校の彼女が在籍していた部活に入り、ドラムスの腕に磨きを掛けようとしていたチカ。ところが、チカを迎えたのは母親の部が既に潰れてしまったという事実と他にバンドを組めそうな部活がないという現実だった。
 一方、弦楽四重奏ながらロックバンドをやりたいと考える4人組がいた。ツインテールのお嬢様でヴァイオリンがよく似合う珠緒、4人のリーダーでヴィオラに並々ならぬ愛着を持つすみれ、チェロを担当するムードメーカーの典子、そして自分の体より何倍も大きいコントラバスを巧みに操るロバ耳のこより。普通、弦楽四重奏はヴァイオリン2人にヴィオラ、チェロが各1人という構成だが、こよりがコントラバスを引きたいからという理由で第2ヴァイオリンの代わりにコントラバスを入れたロックなカルテットで活動する彼女らは、自分たちの音楽をよりロックにするためにドラマーを探していた。
 そうして5人は出会うべくして出会い、弦楽四重奏+ドラムスという異色のロックバンド「こもりクインテット」を結成することになる。

 このマンガの魅力は、何と言っても1人の少女が刻むドラムのビートに乗せて4人の少女が奏でる弦楽器の調べが可憐な中にもロックフルでソウルフルな音楽を生み出していることで、まさに「ふるえるぞハート! 燃えつきるほどヒート!!」なのである。何を言っているのかわからねーと思うが、俺も何を書いているのかわからない。音楽科に所属しクラシックというやや敷居の高い音楽の学徒である珠緒、すみれ、典子、こよりの4人と、母親の背中を見て育ち根っからのドラマーであるチカ。本来であれば交わることのなかった4人と1人の楽譜が「こもりクインテット」として1つになり、5人をお互いにとってかけがえのない存在にする。それは「こもりクインテット」結成後の第2話以降のエピソードで順々に語られているだけでなく、5人がバンドを組む前の第1話、チカが1人ドラムを叩く場面でも端的に表現されている。出会いからの時間は短くとも、チカは珠緒、すみれ、典子、こよりたち4人の鼓動となって弦楽器の音色をよりいっそう鮮やかにし、珠緒、すみれ、典子、こよりたち4人はチカという大樹に寄り添ってスネアやハイハットの打音を最大限に飾り立てる。「こもりクインテット」はだからこの5人でないと成り立たないのだ。
 1人のドラム奏者と4人の弦楽奏者によるクインテットが、いつかチカの目指す先、夢であり目標でもある母親のバンドと並べて語られるようになる未来。時に『ブレーメンの音楽隊』や『王様の耳はロバの耳』などの童話になぞらえながら描かれる5人の物語はまだ始まったばかりだが、そういう未来を見てみたいと早くも思い始めている。

 ところで、表紙といい第1話といい第3話といい、こよりがチカに「あててんのよ」している描写がたいそう多く、その素晴らしさにはぐうの音も出ない。キマシタワー!

【出典】
・原作・杉井光、作画・Tiv 『こもりクインテット! 』第1巻、アスキー・メディアワークス<電撃コミックスNEXT>、2014/4/26発行
こもりクインテット! | 月刊コミック電撃大王公式サイト→試し読みあり

« さいっこぉに素敵なカレーパーティしましょう? 「第2回護衛艦カレーナンバー1グランプリinよこすか」へ行ってきたっぽい! ついでにイングラムっぽい! | トップページ | まさかの続編! 留まるところを知らない鈴×熊イチャラブTrick! まぜもの『鈴熊Trick 2』(艦隊これくしょん~艦これ~二次創作) »

マンガ」カテゴリの記事

商業誌」カテゴリの記事

感想」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/591321/59525497

この記事へのトラックバック一覧です: 嵐を呼ぶドラマー少女がブレーメンの弦楽少女隊と出会ったとき、ロックな物語は幕を開けた。 原作・杉井光、作画・Tiv『こもりクインテット! 』第1巻:

« さいっこぉに素敵なカレーパーティしましょう? 「第2回護衛艦カレーナンバー1グランプリinよこすか」へ行ってきたっぽい! ついでにイングラムっぽい! | トップページ | まさかの続編! 留まるところを知らない鈴×熊イチャラブTrick! まぜもの『鈴熊Trick 2』(艦隊これくしょん~艦これ~二次創作) »

最近の記事

twitter

無料ブログはココログ