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2014/03/13

リア充が自らを爆発させたらこうなった。 大野そら『それを、こう。』

『それを、こう。』

 仲睦まじいリア充のイチャコラシーンかと思いきや一転してバイオレンスな展開を迎えることで人気を博しているTwitterマンガが1冊の絵本『それを、こう。』になった。帯によると半数以上は新たに描き下ろされたものとなっている。

 絵に描いたような理想の2人や「なでなでして」とか「ぎゅっとして」とかいった思わず「リア充爆発しろ!」と叫びたくなるような恋人たちが、次の場面ではド○ゴンボ○ルばりの見事な格闘技で自らその幸せをぶちこわしにする。そんなまさかの展開が基本的に2コマのマンガで表現されているのがこの絵本の特徴となっている。
 例えば、これが

 こうなる。

 オチゴマではたいていの場合、男か女のいずれかが痛い目に遭う。そのため、読者の境遇や心情によっては1コマ目の幸福に充ち満ちたカップルを見て心にダメージを受け、2コマ目で迎える突然の物理攻撃を見て思わず身構えたり体のどこかを押さえたりと肉体的なダメージを受けた気になるだろう。そういう意味では二重の責め苦に耐えられる者だけがこの本を読み通すことができると言ってもあながち間違いではないと思う。
 逆に、マンガのキャラクターが受ける身体への痛みを我がことのように愉しめる者や、2コマのマンガに凝縮された意外性や理不尽さにおもしろさを求める者はこの絵本を楽しめるに違いない。もちろん自分は前者です。間違えた。後者です。

 あるいは「この絵本に登場するカップルは実は練達の格闘家で、お互いに切磋琢磨するために隙あらば攻めてもよいという契りを交わしている」という設定があると思えば、殺伐とした展開もほのぼのとした恋人たちの営みに見えなくもない?

【出典】
・大野そら 『それを、こう。』 一迅社、2014/3/20発行
大野 そら (sorasorarian)さんはTwitterを使っています→投稿を過去へ辿ればどこかに試し読み(?)がある。

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