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2013/07/05

家に帰るまで待ちきれなくて電車の中でついうっかり本を開いてしまいニヤニヤが止められなかったけれど、『恋愛ラボ』第8巻を読んでいただけなんだからね!

『恋愛ラボ』第8巻

 みんなも表紙のリコを眺めながら本を斜めに傾けたりするよね? ね?

 以前もどこかで書いたように思うけれど、『恋愛ラボ』が読んだ後も長らく余韻を引くのはその構成にあると思う。『恋愛ラボ』は月刊誌1冊で1話分の物語が進行する形式の4コママンガだが、4コマ単体で見たときに起承転結があるのはもちろんのこと、1話で見たときも起承転結があり、単行本として見たときも冒頭で1つの大きなストーリーが始まって巻末までに終わりを迎えるという三重構造になっている。同じ著者が描いている『みそララ』も同様な構造が見られるため、意識してそのような構成にしているのだろう。ストーリーマンガとしては次巻に続くような引きを巻末に据えるのが常道だと思うが、『恋愛ラボ』はどの巻を読んでもそれ1冊でひとつのストーリーを楽しめるようになっている。そのことがひとつの物語を強く印象づけ、次巻ではどんな物語が繰り広げられるのかと想像する楽しみをかえって高めているのだと思う。8巻はまるごと体育祭の話だったが、特別編成となる8.5巻、9巻を飛ばして8巻の直接的な続きとなる10巻で描かれるだろう文化祭で、リコやマキたちはどんな(読者が)恥ずかしぬ姿を見せてくれるのだろうか。

 8巻にはまた普段は脇役として生徒会の面々をさらに賑わせる新聞同好会員の1人にしてリコの友人であるミカを主人公にした非4コママンガが巻末に収められている。体育祭に纏わるエピソードでリコたちの暴走恋愛譚を披露して読者を散々床に転げ回させておきながら、ミカの話で一気にしんみりと黙らせる。さすがに生みの親だけあって作者はねこみみエノに勝るとも劣らないあざとさだった。

【出典】
・宮原るり 『恋愛ラボ』第8巻、芳文社<まんがタイムコミックス>、2013年
創造主の原稿用紙に自由に描かれた感がある脇役たちの物語がいい! 『恋愛ラボ』第9巻→9巻の感想。(2013/9/9追記)

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