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2013/04/25

幼い兄妹の何てことのない日常を描いた『つづきはまた明日』完結第4巻。季節が一巡りして春を迎え、そのつづきはまた明日へ。

『つづきはまた明日』第4巻

 幼くして母を亡くし、父と3人で暮らす小学生の兄妹、杳(はるか)と清(さや)を中心に、彼らと彼らを取り巻く人たちのいつもの、時々すこしふしぎな日常を描いた『つづきはまた明日』が4巻で完結した。しみじみといいマンガだった。

 4冊に渡って描かれてきた兄妹の1年間では結局それほど大きな事件は起きなかった。大きな事件はないけれど、杳と清が少しずつ成長したり、お隣の同級生と仲良くなったり、兄妹の父や叔母を始めとした大人が悩みに落としどころを見つけたりと、ごくありふれた日常があった。どうしてこのマンガがそんな日常を描き続けたか、4巻のとあるエピソードを読んでようやく得心する。普段、何気なく過ごしている日常は自分と自分に関わる人々がそう望み、少しずつ努力した結果として得られるものだということに今さら気づかされた。

 春、お隣に引っ越してきた一家との出会いから始まった兄妹の物語も、時が巡り、4巻で再び春を迎えたところでその語りを終えた。もっとも、夭折した兄妹の母親が語るおとぎ話は「幸せに暮らしました」の後に「つづきはまた明日」の言葉が継がれ、おとぎ話が途切れているのではなく見えないところでも続いているという逸話が1巻にあったように、兄妹の日常もマンガで切り取られた1年間だけではなく来し方行く末に繋がっていることだろう。つづきはまた明日。

 『つづきはまた明日』4巻には本編の他に『li'l flowers』『li'l flowers Tiny Tiny Girl』という2本の短編が収録されているが、寄宿舎に住む女子高生たちの微百合な印象のある物語は同じ著者によるかの名作『ひみつの階段』を彷彿とさせる。これはこれでもっと読みたいが、これもつづきはまた明日。

 追伸。『つづきはまた明日』には1巻ごとに必ず我々の業界で言うところのご褒美が用意されていることは知る人ぞ知る事実だと思う。

『つづきはまた明日』1巻p.106

 1巻p.106より。3コンボいただきました!

『つづきはまた明日』2巻p.3

2巻p.3より。ら、らめぇ!

『つづきはまた明日』3巻p.117

 3巻p.117より。おいやめろ。

『つづきはまた明日』4巻p.174

 4巻p.174より。もうやめて! ライフはゼロよ!
 本当にありがとうございました。

【出典】
・紺野キタ 『つづきはまた明日』第4巻、幻冬舎<バーズコミックス ガールズコレクション>、2013年

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